忍者ブログ
本の感想
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

本棚
本棚
posted with amazlet at 08.07.04

アスペクト
売り上げランキング: 24043

人の本棚にとても関心があるうえに、先日読んだ「文学賞メッタ斬り!」にあった石田衣良さんの帽子のある本棚を是非見たいと思い手に取りました。
帽子の本棚は一つアクセントに置いてあるイメージだったが、帽子のスペースがある本棚が正解でした。
ご本人が「取材をたくさん受けるのでスタジオも兼ねている」とおっしゃるそのままの本棚というか仕事部屋というかスタジオでしたっ!(笑)

15人の方の本棚が登場します。
一時、エッセイに夢中になった穂村弘さんやマンガは少ししか読んでないけれど本や本棚に対する愛情が大好きな喜国雅彦さんが登場するので満足。
あれだな、本棚探偵喜国さんのファンだから「ずっと本を持っていたいほうじゃない」とか「集めようという気もない」っていうのが合わないんだな。誰ってスタジオの人ですよ(笑)。

本棚写真だけでなく本に対する想いなども書かれているので楽しさ倍増。
山本幸久さんは不勉強で存じ上げなかったのですが「映画秘宝」は創刊からずっと買ってます、という言葉に同士の匂いを感じました。
ちなみに私は判型変わる前のが一冊足りない(笑)。
並んでいる本を見て、一番趣味が合いそうというか本がかぶってるのは桜庭一樹さん。
バリンジャー、ヒラリー・ウォー、パット・マガーとか。
「女には向かない職業」と「わらの女」が一緒のスペースにあるのを見てにんまり(笑)。理由はコチラ
この取材の時期は芥川・直木賞前なのに、桜庭さんも川上未映子さんも登場しているという偶然にも注目。
PR

芥川賞・直木賞の予想解説や選考委員の発言を突っつくいつものやつ(笑)。
慣れてしまったせいなのか、いまや一番面白いのはトークショー部分だ。
長嶋有さんってブルボン小林さんだったのね。ブルボンさんでしか知らなかった私がどうかしているのか(笑)。
このブログのカテゴリーを見ていただければおわかりと思いますが、私の読書は浅くて偏っているので長嶋有さんも読んだことありません。
しかしこのトークショー部分で俄然興味が湧いてきました。
本人、自覚がなくて微妙に黒い(笑)。
大江健三郎さんに読んでもらいたい件は人としてかなり問題だ。
そしてトークショーのもう一人のゲストは同じく読んだことない石田衣良さん。
こちらはかなり偏見もってたのですが、そうでもないじゃん(笑)。でも読んでみたいとは…(苦笑)。
「サイゾー 7月号」でこの本のことを作家褒めが延々と続き保守化?と書かれていた。
事情に詳しくない私にはよくわかりませんが。

1976年4月の創刊から、季刊や隔月を経て月刊誌となり先月号で300号を迎えた本の雑誌。
先月号では特別記念特集はなく、今月の301号で記念特大号となりました。
1976年からということはもう32年の歴史ある雑誌なのですね。
自分はいつから購入し始めたのだろうかとページをめくってみる。
あ、「三百号で紹介した三百冊」という特集が年表のような役割になっているのでそれで調べてみたってことです。
押し込んであるのを引っ張り出せば正確な時期がわかるのでしょうが、今そんな気力はありませんので(笑)。
月刊誌になっていたのは間違いない、本をよく読むようになったのは大学時代(遅っ!)ということから…なるほど…だいたいわかりました。
年齢が判るのであえて書きません。自分でわかればいいのです。

特集の各号一冊の紹介に出てくる書評した人の名前、坂東齢人とは懐かしい。
しょっちゅう犬の話を書いてたなあとしみじみ。
今もほとんど毎日犬のことを書いていらっしゃいますけどね(笑)。

上にも書いたように読書歴が浅く、いわゆる古典とか学生時代に出会っておくべき本を素通りしてきたので本の世界を開拓することが苦手な私に多方面から本の魅力を教えてくれた「本の雑誌」。
小説ならともかく、宮田珠己さんなど「本の雑誌」を読んでなければ出会えなかったと思う。
これからもオールラウンドなガイド誌として頼りにしていきます。
文芸誌なんて読んだことないのですが、この号は特別です。
読んでないことには変わりないですけど(笑)。
特別付録にCDがついていて、古川日出男さんが選んだ詩を朗読されているのです。
詩にも全く暗いので知っているものは「汚れちまった悲しみに…」「駱駝の瘤にまたがつて」くらいでした。
でも目的は古川さんのお声を聞くことなのでいいのです。
美声とは違いますが聞き入ることは間違いなしです。贔屓してますか?(笑)
詩や五七もののように奥行きを読むものは頭がよろしくないので得意ではないのですが、ちょっぴり興味がでてきました。
このミステリーがすごい! 2008年版

宝島社
売り上げランキング: 112066

ガイドブック好きなのでここ数年毎年購入している。
20周年記念の感謝価格とかでちょっぴりお安い。
ランキングよりも誰がどんなものを気にいてるのかを知る「私のベスト6」の方が楽しみだったりする。人の本棚を覗くような感覚。
年一回、作家さんの近況を知るのもこの本の魅力だと思う。小川勝己さんが体調崩してるのも昨年のここで知った気がする。だから「この指とまれ」が読めたことが嬉しかったんだな。
海堂尊さんの書き下ろし短編も掲載されてますが(未読)、例年あったジャンル別の総括のようなものがなくなっている。「このミス座談会2007」がその代わりなのだろうけれど。そこがリニューアル箇所なのかな。
でも個人的には書き下ろしとかこのミス大賞受賞作の抄(未読)とかなくてもいいな。


この記事へのコメント
私は毎年、図書館で借りているので、読むのはまだ先になりそうです。
リニューアルが原因なのか、今回の「このミス」は不評のようですね。
隠し玉の他には、海堂さんの短編が気になるのですが、カクテキさんは未読なのですね(笑)。
Posted by めみ at 2007年12月11日 20:53

めみさん、こんにちは。
本を読んだ後でもその本の評判が気になるので、つい買ってしまいます。
今年はハヤカワのも買ってしまいましたよ。
海堂さんの短編を読んでいないのは他意があるわけではなく、単純に今までひとつも読んだことがないからというだけのことです。「バチスタ」も読んでないんですよ(笑)。
>リニューアルが原因なのか、今回の「このミス」は不評
私にだけかと思ったらみなさんにも不評なのですね。
意外と私も普通なんだ!と嬉しくなりました(笑)。

Posted by カクテキ at 2007年12月12日 09:01

前のページ HOME 次のページ
photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
忍者ブログ [PR]
更新中
RSS表示パーツ
ブログ内検索
読書メーター
カクテキさんの読書メーター
アクセス解析