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本の感想
しらみつぶしの時計
しらみつぶしの時計
posted with amazlet at 08.09.03
法月 綸太郎
祥伝社
売り上げランキング: 2243

探偵法月綸太郎の登場しない九篇+「二の悲劇」の原型という短編集。
以前にも書いたが法月さんの好きなところは、作品について語るところ。
小説誌やネットを探せば作品に対する著者の言葉に巡りあえるだろうが、一冊の本にまとまっているというのが好きなのですよ。
もちろん、話自体が好きでなくてはありがたみも半減なのは言うまでもないけども。
どれも楽しめたがどれかあげるとするなら最初の「使用中」。
ご本人も会心の作と仰ってるし、コント風のオチも場所は場所だが私は好きだ(笑)。
ラストの「トゥ・オブ・アス」、これが元になって「二の悲劇」になったというが…覚えてない…こういう切なさ漂う話は好きなので記憶にないはずないので読んでいないのかもしれない。
とりあえず、あらすじを調べてみようかな(笑)。
この本には作品タイトルや作風に都筑道夫さんを元にしたものが3つほど。
そのせいでどこかの出版社が都筑さんの作品を全集としてまとめればいいのに…という想いがまたもや浮上。
ちくま文庫であった百閒先生の全集のようなものを出してくれるなら図書館派だけど買い揃えますよ。
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星座にまつわる謎を解明する6編からなる短編集。
ギリシャ神話をよく知らないので
「気楽に読んで愉しめる、そして後にはいっさい何も残さない、そんな娯楽奉仕に徹したミステリー集になっているとよいのですが」
という著者の言葉を信じて読みました。
表題になっている「六人の女王の問題」はチェスパズルを知らないので「ふ~ん」だけでしたが。そこまで手の込んだ予告を残した彼の人柄を表しているのだということか。
自分の生まれ星座の話は過剰な期待をして読んでしまったせいか(ちなみに獅子座)、お気に入りだったのは「ゼウスの息子たち」。
犯人と同じような勘違いをしていたので気分よく「なるほどそうか」、と思えました。そこまで両家の親が企んだ(願った、かな?)ことにそのまま乗っかってる兄弟姉妹に違和感はあるけど。
どれもパズルみたいにまとまっていくのが気持ちよく、著者の言葉を信じて大丈夫と思えましたよ。
私は著者のあとがきも大好きなので、この本はそこまで楽しめて満足。
続きの6編に早くお目にかかりたいな、と。
生首に聞いてみろ
「生首に聞いてみろ」
 [単行本]
 著者:法月 綸太郎
 出版:角川書店
 発売日:2004-09
 価格:¥ 1,890
 by ええもん屋.com

有名な彫刻家が死期を感じながら、娘をモデルにした石膏像の作成をする。
完成直後彫刻家は死亡。
葬儀後にはその石膏像は何者かに切断され、首から上が行方不明になる。
これはいやがらせなのか、娘の殺害予告なのか不安に悩まされる。
そこで作家と同じ名前の主人公綸太郎が登場。
彫刻家の弟と親しい彼が調査を依頼される。
そんな中、心配していたとおり娘が行方不明となる。
そして父である彫刻家の回顧展の準備会場に女性の生首の入った箱が送りつけられる。
誰が? 目的は?

一気に読みたかったけれど、何故か進まずかなりの日数がかかってしまった。
特に難しい内容なわけではない。
石膏像のつくり方も完全に理解できないまでも「なるほどね」ぐらいで流せる説明だし、時代が難しく入り組んでいるわけでもない。
つまらないわけでもない。でもかかってしまった。

事件をちょっとずつたどって、ある事実がみえてきたかなと思うと次の謎が現れる。
そんなことがいくつか繋がっていく。そんな謎がだんだんに全て繋がる。
飽きないで楽しめたけれど、爽快感は無い。むしろ気の毒。
姉妹の確執というか、策略にはめられたというか。
photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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