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本の感想
家族の勝手でしょ!写真274枚で見る食卓の喜劇
「家族の勝手でしょ!写真274枚で見る食卓の喜劇」
 [単行本]
 著者:岩村 暢子
 出版:新潮社
 発売日:2010-02-19
 価格:¥ 1,575
 by ええもん屋.com

食卓から家族を見つめる調査「食DRIVE」の調査、2003年以降の数年分のレポート。
1960年以降生まれが親である家族の関係を見つめることがテーマであるらしい。
①:食卓に関する意識、実態を細かく紙面で質問
②:決められた1週間の1日3食を、毎回写真撮影し、メニュー決定理由、入手先、作り方、時間、食べた人などを記録
③:①の回答と②の記録を突き合わせて、矛盾や疑問を細かく問うインタビュー
という3つのステップを経た調査とのこと。

いやあ、驚きました。
買ってきたものを並べるのが大好きで、栄養素のことは考えず、大きな皿に出したものをそれぞれが茶碗で受けて食べる…うちの母親、20年くらい時代の先取りしてたんだ!(笑)
笑い事ではない。重い病気が待っていたのだから。
私が食事の主導権をとるようになってからは、主食、主菜、副菜、汁物、と野菜を多く摂ることを心がけているが、母親の病気がなければ笑えない食生活のままだったかも。
実際、今でも私ができない時は買ってきたものを並べてるし…一応はたんぱく質に偏らないとか、気にはしているようだけれど。

うちのことはともかく、これだけコンビニ、スーパーの総菜売り場、弁当屋が花盛りということはみんなが利用しているからなわけで、当然と言えば当然なのかもしれない。
でもあくまでも、私の頭には「たまに利用する」というのがあったのですよ。
さらに、野菜料理は「洗ったり、切ったりが面倒くさい」と!
ああ、そういうことを面倒くさいと思ってもいいんだ…という変な共感が生まれそうで怖かった(笑)。

事前調査と実際の違いを問われての開き直りともいえる発言に笑えていたのも最初のうちだけ。
皿数を増やしたくない(食洗機に入りきるようにか?)、子どもが食べたいと言い出さない、子どもは騒ぐもの、指が入らなくなっても使い続けるトレーニング箸…親としての責任はどこへ?
これが同居している成人だったらある程度は個人の責任。
しかし何も判断できない子どもに、決まった食事時間、形態を伝えるのは親の務めではないのか?
時代先取りのうちの母親でさえ、決まった時間と残さずに食べることは守っていたぞ(笑)。
親の仕事の形態も様々で、いつも同じ時間に全員がそろうのは不可能だとしても、日々のスケジュールがあることで、普通ではないことをも学ぶのではないか。
親だけでなく、「完食の達成感を持たせたいから嫌いなものは入れるな」という保育園の弁当指導にも驚く。
いろいろ驚いて、喜劇を通り越して悲劇に感じ、一周してやっぱり笑うしかないように感じるのは私が人の親ではないからだろうか。
とにかく、いくつもの問題を孕んだ貴重なレポートだと思う。
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無題
岩村暢子さんの著書は過去目を通したことありますが、「ひえ〜〜〜」な食卓の連続ですよね。私が「一人者故食事のバラエティがねぇ」と嘆くと、マクロビ講師の友は「自炊してるし大丈夫!晩ご飯がスナック菓子というOLもけっこういるんだよ」と慰めてくれました。おせち料理も全部手作りの我が家はかなりマシなのかも?!おせちを買ってくるなんて考えたことないですもん。
しかーし、妹宅を見ていると、どんなに親がきちんとした食事を与えていても、それが実るとは限らないという現実を痛感します。あれだけ気を遣ってるのに、コドモは駄菓子スナック菓子に走るのです…。
atsumi  2010/08/06(Fri)  06:41 編集
Re:atsumiさん
私にはお初の方でしたので、より衝撃が大きかったです。
この本、絶対に母に診せてはいけないと思いました。
まだまだうちは大丈夫と、タガが外れてくること必至です。
家族関係から、親の意識、社会形態まで、多くの問題を孕んだ警告書のようにも思えました。
これらがレアケースではないということをどうとらえるべきなのでしょう。
う~んとうなりながらお菓子をつまんでしまいます(笑)。
【2010/08/08(Fri)  10:23】
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