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本の感想
スットコランド日記
「スットコランド日記」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:宮田 珠己
 出版:本の雑誌社
 発売日:2009-08-04
 価格:¥ 1,680
 by ええもん屋.com

買おうと思っていたが図書館で検索したら、館内にあると出たので棚を探したが、ない。
他の本のことでカウンターに行く必要があったのでついでに「この本、館内にあるって出るのに棚に見当たりません」とメモを渡した。
はいはい、って感じで係の人がコンピュータで再確認。
しかし首を傾げている。もう一度やってまた首を傾げている。
そして私の手書きのメモを見て「ああ、スットコね」と。
そう、タイトルを「スコットランド日記」だと思ったらしい。
人間は言葉の最初と最後があっていればなんとなく意味のわかる単語として読んでしまえるというのを思い出した。
私もこの本のタイトルを見た時「宮田さんはスコットランドの旅行記を書かれたのか、 それともいつの間にか引っ越していたのか?」と思ったものなあ。
で、何故館内にあるのに棚になかったのかというと、その日に図書館にお目見えする本だったからだそうだ。
まだ「新しく入った本」のコーナーにも置かれる前、職員以外まだ誰も手に触れていないという本当の一番乗りだ。

住むマンションから見渡せる風景がどことなくスコットランドに似ているから、暮らしている土地をスットコランドと名付けたらしい。スコットランドに行かれたこともないようだが。
そんな宮田さんの2008年4月からの日記。
この前出た本は日常エッセイ、今度は日常日記、面白いことにはかわりないがそろそろまたワンテーマのチャレンジ体験を読みたい。
しかし、今までの本がどのような苦しみのもとに生まれてきたのがわかってたいへんためになった。外出作家はたいへんだ(笑)。

読み終える前に、プリズン・ブレイクでやっていた間抜けなシーンを思わせる箇所があって、ここに書く前にもうひとつのブログの方で書いちゃいましたよ。
そうだよ、マイケルやっぱりおかしいよ(笑)。
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なみのひとなみのいとなみ
宮田 珠己
朝日新聞出版
売り上げランキング: 24711

いろいろなことにチャレンジしてはその世界の良いところも良くないところも教えてくれる宮田さんのエッセイ。
そういえばいつも何かをやっての記録だけれど、これは初の日常エッセイですね。
相手が日常だろうが、へんな盆栽だろうが、巨大仏だろうが、宮田さんの視点は同じなのでうっかりしていると初エッセイだとういことは気付かないかもしれない。
今回の共感話は心配岩(笑)。
自分も中学生の頃、思春期特有の心配岩のせいと思われる過呼吸に悩まされ、大人になった今も知らずのストレスで変調をきたすことも。
でもこれからは大丈夫、全て心配岩が原因だと思えば丸く治まります。
そんな勇気をもらえる宮田ワールドをたくさんの人に感じてもらいたいですね。

以前に出版されたものは見つからず未読だったが、装いも新たに登場しようやく念願叶った。
宮田さんの本はほとんど読んでいるが、この本は宮田さん自身もお気に入りということで是非読みたかった。読んで納得、実に愉快でありました。
変なカタチの海の生き物を見るためにシュノーケリングであちこちの海に出かけている旅行記。
私は海にさほど関心がないので例の語り口が楽しめればいいやくらいの気持ちだったが、十分お釣りがきました。
ダイビングではなく何故にシュノーケリングなのか、それは面倒臭いから(笑)。
でもぐうたらの面倒臭がりとは質が違う。
「そんな装備している間に見ちゃえばいいじゃん!」という気持ちが伝わってくるようだ。
そう、宮田さんはフットワークの人だもの。だから変なカタチの生き物や巨大仏や不思議な盆栽に次々に魅せられているのだなと感じる。
自筆のイラストがあるのも期待値が高かった。でもこれはごく普通に観察した生き物の絵だけなので他の何か(鼻毛オヤジとか)を期待するのはよくない(笑)。
力強いタッチでぐいぐいと描かれているイラストは憧れでもある。
何故なら私は小学生時代、観察スケッチが大の苦手。見たものを描くというのができない。
変なこだわりをもつ質だったので今考えると同じにならないことに嫌悪感があったのかもしれない。
頭の中で想像したものを描くのは好きだったからへそ曲がりなだけかも。
だから自信たっぷりで描かれる観察イラストの気持ちよさといったら。
温暖化の影響か状態が心配されたサンゴも完全とはいえないが多少は持ち直していたとの新あとがきでの報告にも一安心。
そして心に残った名言は「初心者の感動ほどあてにならないものはない」だ(笑)。

ホンノンボ―ふしぎ盆栽
宮田 珠己
ポプラ社
売り上げランキング: 196877

ジェットコースターに乗ったり、巨大な大仏を見たりする宮田さんの本。
ホンノンボとはベトナムの岩あり植物ありミニチュア人形ありの不思議な盆栽のこと。
その不思議な魅力にやられた宮田さんが本を書いてくれました。
まったく知らないホンノンボがページをめくるごとに愛おしくなってくるのは宮田節にのせられたのでしょうか。
水を張った鉢に岩を設え、そこに木のように草を配し、そこに人や動物、建物をあしらう。
そうしてできた世界のなんと奥深いこと。
正式には「ミニチュア人形はひとつ」とされている人もいるようだが、なんの、統一された世界観があればいくつあってもいいじゃないか!と言いたい。
現地の案内を頼んだタクシー運転手のオニイチャンが当初乗り気ではなかったくせに、後半では自らが「あそこにホンノンボが!」と車を止めてくれたそうだ。
ついには自分用のものまで買いだした。
青年の未来に幸あれ!

宮田さんの本の何が好きって、いいことばっかりじゃないところ。
今回も事前に調査を依頼してもいまひとつな通訳さんに抱いた不信感を書き留めているし(日本人留学生が思い当たる理由を説明してくれ納得ずみのよう)、自分の理想とはちょっと違うホンノンボの世界も教えてくれる。
宮田さんも興奮して買いまくったミニチュア人形のかわいさも嬉しい。
溶けていたっていいじゃないか!という気がしてくる。
願わくば、写真はすべてカラーで見たかった。
photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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