「へんなほうりつ」と同じ著者が、へんてこりんな判決を集めた本も出していたらしい。
へんな法律や判決は、海外(特にアメリカ。「訴えてやる!大賞」とかあるし)のものと思っていたら、日本もなかなかでした(笑)。
五月女ケイ子さんの絵も、へんてこさに拍車をかけて、楽しむには最適。
海外ドラマで、昔イギリスでは自殺は犯罪だったとか、ピルの処方は既婚者のみとか、事件後一年以内に死亡しないと殺人事件とはならないとか、新鮮な驚きを味わったばかり。
この本で、「イギリスは不文憲法、判例の集積によっての判例法が中心となっている」というのを改めて読み、上記の法律が改定された背景に思いをめぐらしたり。
でも、自分の勉強してきたことを考えると、これらのこと(特にイギリスは不文憲法とか)絶対どこかで聞いてるはずなんだけど、何故か新鮮(笑)。
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読書メーターで紹介されているのを見て、面白そうだなと読んでみた。
知らなくても生きていくうえでは何も困らない素朴な疑問を追及した本。
こういうネタは大好き。
鉛筆と色鉛筆の形の違いとか、知っているものもあったけど、ほとんど全編開発の精神に感心しっぱなし。
醤油VSソースの話も身近なだけに面白かったが、最も興味を惹かれたのは便器。
これも日常に欠かせないものだけど、この夏に我が家では新しい便器をお迎えし、これまでのものとの水量、滑らかさ、形状の違いに驚いたばかりだったから。
便座を支える便器本体のふち部分がほとんどないことの意味なんて気にしなかった。
むしろ「これじゃ重さに耐えられなくて便座が割れてしまうのでは…」と不安だった(笑)。
読んだ今では、そんなことないようにちゃんと考えられているのだな、ととりたてて書かれていなくとも開発者を信頼できる。
メーカー違うけど(笑)。
副題にもなっている「なぜ回転寿司は右からやってくるのか」だけど…うちの近くの店は左から来る(笑)。
だからか、だから改装したのか?確認に行かないと。
コカ・コーラ、ペプシ、中堅各社、国内各社、海外各社と大きく分けられた世界のコーラ辞典。
発売地域で味に微妙な違いがあるのは想像できますがこうやってずらっと見せられ、味・甘味料にまで言及されていると圧倒される。
日本で、ダイエットコーラがあったのにすぐなくなってライトコーラになってしまった事情とか、甘味料配合の成功で再びダイエットコーラ(ゼロコーラ)へと移行しつつある話など興味深い。
アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロースといった人口甘味料の配合は日本独自らしい(コカ・コーラ、ペプシ共に)。
熱に弱くて賞味期限が短くなる、熱に強く賞味期限は延ばせるが単独だと苦い、といったもの同志の組み合わせの妙が今のダイエットコーラ事情のようだ。
「どの研究結果を信じるか」で使われる人口甘味料がEU&中国(チクロ派)とその他と別れるのも興味深かった。
ってダイエットコーラの話に終始しているのはそういうことを気にするお年頃、ということで。
でも私的には人口甘味料コーラは甘味の口残りが気になるし、胃にもくるので敬遠対象(笑)。
チェリーコーラが根付かないのは日本だけなのね、ヴァージンコーラはまだ頑張ってたんだ、紙パックで乳酸菌飲料のコーラ?ととても楽しめますが、並べられている順番の規則性がわからないのが残念。
コカ・コーラやペプシのように世界的なブランドの項目だけでも、地域で並べるとか、ノーマル、ダイエット、フレーバーで分けるなどとされていた方がより見やすかったし比較して楽しめたかも。
どれも人の心を信じよう、とあたたかい気持ちにしてくれる短編集。
「迷い箱」は更生保護施設長、「899」は消防士、「傍聞き」は強行犯の女性刑事、「迷走」は救命士、と派手さはないがどれも地域や人々を支える仕事というのは興味深い。
消防士、救命士の登場する海外ドラマは無条件で応援しているので(「サード・ウォッチ」や「レスキュー・ミー」)このふたつの話には少し肩入れしたかも。
ただどの話も「主人公、勘悪くないか?」というのはちょっと気掛かり。
考えをめぐらすのが事件に対しての推理ではなく、人の心の向きを想像するものだから難しいし、正解はないともいえるけど。
元気溌剌の状態で読んだら物足りなく思ったかもしれないが、今の私には合っていた感じ。
「Dr.ノムラの犬の悩み相談所 (Inu to Issho ni Series)」
[単行本]
著者:野村 潤一郎
出版:講談社
発売日:2008-06-19
価格:¥ 1,260
by ええもん屋.com
[単行本]
著者:野村 潤一郎
出版:講談社
発売日:2008-06-19
価格:¥ 1,260
by ええもん屋.com
飼い主が寝静まった頃、犬たちがDr.ノムラを訪ねてふだんの生活の悩みを打ち明けるという設定の本。
無駄吠え、噛み癖、しつけ、ドッグフードの種類、手作りご飯、去勢&不妊治療等等、従来のペット本とは一味違う回答に今さらながら頷かされた。
もっと早くにこの本に出会えていたら、まさくんをゆったりさせてあげられたのかも…とまた涙。
なんて、うちは半外飼いだったこともあってしつけらしいしつけもせず、キケンなことは覚えてもらったが他のことはかなり自由。
それでも困ったことなんて臆病でデリケートさんなこと意外はなかったなあ。
この本を読むと、まさくんもこの相談に行ってたかもしれないと思えてくる。
これまでの感覚だとふつうっぽいことがDr.ノムラは否定的であったりするもの。
去勢&不妊手術は「子どもを産ませるつもりがないのならしておくべき」と教わった口ですから。
ワンさんたちのため、と言いながら人間の都合に基づいてることが多いのではないかな、と。
まさくんは何を相談しただろうか。
「カクテキ以外の人が出してくれたごはんは位置が違って困ります」
「花火、爆竹、雷、強風をこの世から失くして下さい」
「カクテキが日に何度もボクの鼻の匂いを嗅いできます」ああまた恋しくなってきた…。
質問毎に添えられている内田かずひろさんのイラストもキュート。「シロと歩けば」、大好きだもの。
内田さんの書くワンさんはちょっとしたしぐさがたまらない。
前足かくっと曲げてたり、寝ている時顔の下に前足敷いてたり、と絵なのにそこにワンさんがいるような感じがする。
表紙では困り顔のワンさんたちが、裏表紙ではお悩み解決してにこやかになっているのも犬バカ心にはたまりません(笑)。