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本の感想
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フー・アー・ユー?
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<世界の政治家お笑い発言集>とサブタイトルにあるとおりの本。
こういうものの花形(笑)はアメリカのブッシュ大統領。
取り上げられているのはどれも聞いたことあるものだ。
こんな本を読んでるからだろうけど。
ブッシュ妄言録
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フガフガ・ラボ 村井 理子
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親子で収録されている石原さんところはライバルか。
著者は「世界のとんでも法律集」の人で、この時も私の好物テーマで喜んで読んだものの、レッサーパンダ帽子事件のことに添えられたコメントに頷けなかった。
で、今回も。
「ろくな仕事がないから」というネットカフェ難民も確かにいるかもしれない。
でもそこには不安定な仕事しか得られないためアパートが借りられないという側面もあるはず。
それなのに「ろくなものにするかどうかはあなた次第」ってのはどうだろうか?
これもこの本の一言として載せていい気がするのは私だけか?
政治家じゃないからいいのか。
著者が目を向ける先は好きだけど、見ての感じ方は違うってことだな。
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へんなほうりつ
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2階でブタは飼うな!〈日本と世界のおかしな法律〉 (講談社文庫)
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sonatineさんのところで「へんなほうりつ」のことを知り、図書館で探したら隣に同じ著者の「2回でブタは飼うな!」があったのでまとめて借りた。
両方とも法律を制定した人の頭を疑いたくなるような条文が集められているが、そうなった背景の解説付きなので感心してみたりやっぱり変だと再認識してみたり(笑)。
以前からお国柄の違いによる物事のとらえ方に興味があったので楽しめました。
「へんな~」は条文と解説、「2階で~」は条文と著者の自虐ネタを散りばめた解説(エッセイか)。途中から「もう、わかりました」という気になるので「へんな~」の方が私好み。イラストが五月女ケイ子さんだし。
コラムに書かれている「犬の散歩のせいで大変な事件が!」が印象的。
道路標識が根元から折れ小学生が頭に軽い怪我をしたというもの。その原因が犬のおしっこ。そこが散歩コースだったのか、長年のマーキング合戦の末に錆つき折れてしまったらしい。
犬の散歩で毎日通った公園も入るとすぐ両脇が木の植えられた道になっている。その木の根元全てが変色している。そう、ここもマーキング合戦の場だったのだ。
「いつか腐って倒れるんじゃないかしら?あははは~」だったのが笑い話ではすまないのだな、もう1年ほど公園には行ってないがどうなっているのだろうと恐くなった。
裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書 な 3-1)
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裁判員制度への不安が拭えないせいか、どうしても裁判関係の本が気になってしまう。
読みやすかったけれど、中味とタイトルが合ってないと思う。

タイトルから、徹底的に法廷での裁判官を茶化したものかと期待(?)していた。
実際はよくも悪くも裁判官も人間であるということを教えてくれるものだった。
以前読んだ本で裁判は始まった時にはもう行く末は決まっているという印象があった。
それは出来レースということではなく、過去の判例等に基づき量刑まで含めて、言葉は悪いがある程度の制約があるということなのだろうか。
そういった暗黙の決まりの中でも自身の言葉で訴えかけようとする姿勢は受け止めたい。
私、どこからものを言ってるのでしょう(笑)。

形式は右ページに「お言葉」、左ページに当該裁判の説明、というとてもわかりやすく読みやすい。
しかし欲を言えば、年齢、性別、対象裁判の罪状等、被告人の最低情報を全部に統一して書いて欲しかった。
この本の主人公はあくまでも裁判官ということであえて書いてないのかな?

「裁判官の一張羅」というコラムの中に、またまた裁判員制度への心配事を発見。
裁判官の着ている黒い法衣、裁判員も着用することが検討されているとか。
そんな形にこだわって金を使うんじゃない!(笑)
さくら草 (創元クライム・クラブ)
「さくら草 (創元クライム・クラブ)」
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 著者:永井 するみ
 出版:東京創元社
 発売日:2006-05-27
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プリム・ローズというジュニアブランドの洋服を着ていたためと思われる少女殺人事件。
お子様には高価なこのブランドをめぐって、事件解決を目指す女性刑事、娘に服を着せたい母親、ブランドを守りたいゼネラル・マネージャー、瑣末なことに無関心そうなデザイナー兼女社長。
それぞれの視点から事件が見えるわけだが、ジュニアブランド服の世界の凄まじさに目を奪われる。
自分には全く縁のない世界なので「うひゃー、そんなことになってるの?」といったのが正直な感想。
大人だったら「少し高くても質の良いものを」って感覚はわかるけれどまだローティーンには質の違いなんてわかるのかなあ。
そう思う感覚がわかるってだけで私も質の違いはわからないな(苦笑)
救いなのは壊れかけていた家族が、この事件をきっかけにどん底を経て再生できそうってことかな。

本筋ではないけれど、ゼネラル・マネージャーの不倫の相手(途中から不倫じゃないんだけどね)がどうしてもJosh Hopkinsに思えて仕方ない。
女性に誠意があるようでそうではない、しかも本人はそう思ってない。
まさに彼(の役所)そのもの。
演じてる役がことごとく結果的に女性の敵。
この役、是非Josh Hopkinsにやってもらいたいなあ、と本とは関係のない感想でした。
愚行録
「愚行録」
 [単行本]
 著者:貫井 徳郎
 出版:東京創元社
 発売日:2006-03-22
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新興住宅地で起きた一家惨殺事件。
被害者家族はどんな人だったのか、その事件の取材と思われるインタビューの形で話は進んでいく。
冒頭の育児放棄で逮捕された母親の記事とか、インタビューされる人の変わり目に登場する妹から兄への語りがどうつながるのかは後々わかるのですが。

インタビューに答える人によって被害者像は違う。
ある人には憧れの対象、ある人にはその逆、というように。
同じ人物を語るのにこうも違うか、と感じる。
そんなことされといてよくもまあ好意的になれるなあ、ということまで。
まあ昔で時間がたっているってこともあるのだろうが。
私はひねくれて物を見るタイプなので、被害者夫婦が美化して語られていても「コイツラ企み過ぎ」と恐くなるが、それ以上に恐いのはインタビューされている人たち。
想い出に浸るからなのか、どんどんヒートアップしていく様子が恐い。
同じ時期に絡んでいる人たちの話がもっと並んでいたらと思う反面、恐さ倍増になる気もする。

最後にこのインタビューの真相が明らかになるが、まあ後味悪い。
「愚行」は何を指しているのか。インタビューと同じでこれも読んだ人毎に違うんだろうな。
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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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