選挙が近くなると個人的に特定の政党や候補者への想いを語ることが御法度になる国にいるのでとても興味深かった。
例えば予備選でヒラリー・クリントンとの戦いに苦しんでいたオバマがノースカロライナ大で草バスケを楽しんだことの意味。
一見、息抜きに思えることまでもが戦略の一部かもしれないとは想像が及ばない世界だ。
Super!drama TVで放送中の「ホワイトハウス(原題:The West Wing)」を見ていると重箱の隅をつついているだけのような声や、「そんなことまで」というようなイメージへの気遣いに絶句することもしばしばなのでこの話題は新鮮なような、驚きのような不思議な感じだった。
9.11後のワールドシリーズ、防弾チョッキを着て始球式の練習をするブッシュの話、バートレット大統領と側近レオの確執思い出しちゃったよ。今、レオはああだし、大統領もあんなだし(笑)。
プロスポーツと地域のつながり、それを利用する政治家やスポーツビジネス戦略といったことをわかりやすく伝えてくれる本でありました。
そしてそれだけ注目されるスポーツであるが故にからんでくるドーピングにも触れられていますがそれはコチラで読みたいな、と(笑)。
「アメリカは今日もステロイドを打つ USAスポーツ狂騒曲 (SHUEISHA PB SERIES)」
[単行本(ソフトカバー)]
著者:町山智浩
出版:集英社
発売日:2009-02-25
価格:¥ 1,000
by ええもん屋.com
[単行本(ソフトカバー)]
著者:町山智浩
出版:集英社
発売日:2009-02-25
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タイトルと表紙イラストは爽やかな青春小説を連想させるがちょっと違う。
青春小説に変わりはないが、下半身関係に特化した青春小説だ。
初体験することばかり夢見る中学2年生の優作は夏休み前のある日、全校男子生徒がノーマークの女性体育教師瑠璃子先生に夢中になる。
夏休みも会いたいばっかりに瑠璃子先生が顧問の体操部へ入部、母親は突然のやる気に喜ぶがその動機はかなり…(笑)。
身体の硬さに苦労する中、なんと同じクラスの悪、瀧口までもが入部してきた。
瀧口も瑠璃子先生へ特別な感情を持っているのだが…。
優作の瑠璃子先生への想いはおバカさんで微笑ましいが、瀧口の想いは負のパワーで満ち溢れていて、小川さんの小説だなと実感できるところ。
エッチな描写の連続が時に気恥ずかしく、時にバッカじゃないの?と素直な気持ちを吐き出させてくれる(笑)。
瀧口がらみのことがどういう結果になるのかは夏休み明けまでわからないようだが、頭の中を渦巻く瑠璃子先生への妄想は変わらなくとも、おバカさんとして少しだけ成長した優作が見えるようでした。
そして気になるのはいつぞやの小川さんの日記に書かれていた「彼岸の奴隷」をお母さんに薦められて読んだという女子中学生のこと。
このお母さんは「純情期」も読んで娘に薦めるのだろうか。
もう女子中学生ではないかもしれなが。
右ページがいしいひさいちさんのマンガ、左ページがいしいさんのマンガでおなじみの登場人物、文壇長老広岡達三、推理作家タブチコースケ、新進作家藤原ひとみによる書評という構成がメインの本ガイドブック。
いくつか広岡先生のお手伝いさんも登場してます。
左ページはふつうに本の感想だが、右ページは本の内容とは必ずしも合致していない。
そこからのインスピレーションで描かれている。そして時に難解(ウソ)。
いつだったか、教えて!gooで「今朝の、ののちゃんの意味がわかりません」という質問があって驚いたが、その片鱗が垣間見えるとでもいうのだろうか。
新進作家の藤原ひとみはその「ののちゃん」でののちゃんの担任の先生。
彼女が先生を辞めて作家になったという「女(わたし)には向かない職業」という本もあったな。
取り上げられている本はふつうに小説、ミステリ、ノンフィクション、となんでも読みたい派向き。
そしてこの本は2001年に出たもので、親本はもっと前なので時代を感じずにはいられない話題も当然ある。
その最たるものが島田荘司「三浦和義事件」。
この本は読んでいないが三浦擁護の立場であるとは聞いたことがある。
有罪?冤罪?といっているうちに無罪判決、著者が三浦有罪までひっくりかえしてしまうとは…というようなことで締められている。
島田荘司さんもいしいひさいちさんも2008年になってこれに続きがあるとは思わなかっただろうな。
最後に雑誌編集部の内幕マンガとして新人編集員しおりちゃんの活躍する「しおりの編集日記」もありますが、このしおりちゃん、宮○みゆきさんですよね(笑)。
前3編はミステリ、後5編はホラーとして掲載されたものを一冊にまとめるにあたってミステリ部分に手直しをして内容をならした、と著者の言葉にある。
ジャンルにはこだわらない質なので私は気にしないですけれども。
今邑さんはデビュー作とあまり相性がよろしくなかったので以降読んでいなかった。
しかし怪しい装丁に魅かれて読んでみたところ、読みやすいのに嫌な感じにつきまとわれるがそれが嬉しいとでもいいましょうか(笑)。
どれも爽やかでない余韻が魅力的。
こう思ってしまうのは最近辛いことがあった私だけなのでしょうか。
ホラーというにはやさしく、ブラックというにはほのぼのといった曖昧さが私は好き。
タイトルになっている「鬼」は底に恨みが据えられていたらありきたりだけれど、鬼のみっちゃんにそんな気ゼロなうえ、待っている方も恐れとは違った感情であるところが心地よかった。
もしかすると敬遠していたのがもったいなかったくらい好みのものを書かれているのかも、とちょっと慌て中。
ここで書いている本のことは図書館で借りたものがほとんど。
好きな作家さんのものを借りるのはもちろん、図書館ならではの出会いというものもある。
「新しく入った本」のコーナーをよく見る。50音順の棚に並ぶ前のここなら、名前は知ってるけれど興味の範囲外だと思っていた人や全く知らない人のちょっと興味を惹かれる本等に出会う可能性があるじゃないですか。
過去にもここでそういう素敵な出会いがあったし。
自主的な校閲やタバコの臭いが沁みこんでないから新しい本が好き、というのもありますが(笑)。
大宮エリーさん、私は全く知らなかったのですが「サラリーマンNEO」とか手がけてらっしゃるらしい。
その方の「週刊文春」に連載されていたエッセイなのですが…変だ…私好みに(笑)。
一番初めの「ビキニ」を立ち読みしてその衝撃に借りることに決定したくらい。
「やります」は次々に「やっていく」様子が目に浮かぶようだ。
控えめなんだか攻撃的なんだかわからない行動の数々、気付いたら笑ってました。
エッセイなので何が面白いのかは小説よりも人それぞれでしょうけれど私は愉快でありました。