出ました、第2巻。
(2010年1月15日、画像付きに変更しました)。
2巻という文字はなく、「いちご味」とわざわざつけるくらいにいちご色でかわいいのに。
この巻には衝撃の出会いだった「タケノコ狩り」も収録されている。
ということはもうほとんど読んだことになってしまうのか…しかしまとめて読むとまたおかしさがこみ上げてくるので問題はない。
シロクマさんとグリズリーさんの子どもの頃のエピソードもまとめて読めてほんわか感増量。
グリズリーさんがシロクマさんの作ったシチューを食べている絵が大好き。
スプーンを持つ手が本当にお子様みたいで、でも獣、というのがたまりません。
かわいく、ほんわかエピソードだけど、結構リアル獣というこの本の魅力を凝縮したかのような一コマだと思う(笑)。
難を言うと、表紙をめくったところのカラー絵のシロクマさん。
あれではお母さんみたいで詐欺だと思う(笑)。
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オチビサンの2巻が発売になりました!
1巻の途中から思い入れたっぷりに読んでいるし、切り取って残してあるので全て記憶にあるが、英訳付きなのでまた違った楽しみもある。
少し前に雑誌で見た「オチビサンのできるまで」が収録されていたらもっといいのに。
オチビ、ナゼニ、パンくい、おじい、ジャックたちの世界が、100エーカーの森で暮らすプーさんとお友だちの世界と通じるように感じられて、やっぱり時に涙してしまう。
自然と、仲間と一緒に暮らすことに何の垣根もなくて、羨ましいやらかわいらしいやらで大好き。
最近、新聞連載の方でナゼニのソフトクリームのエピソードがあったが、この2巻にもありましたよ。やっぱり、しっかりミックスだ(笑)。
帯のせいで読みました。だって「それ町」の石黒さん推薦ですよ。
「つかみどころのないフワフワ日常譚、これをギャグマンガのつもりで描いたと言うから恐ろしい」と絶賛されているので読んでみないとね。
内容は…SF?
でもそういうことがふつうに起きている町なので、彼女たちにとってはSFではない。
主人公金やんと高木さんは、友達選定システム(成績評価がある!)によって友達となった(タイトルの「第七~」というのは彼女たちの組み合わせ番号が7番だったからのようだ)。
金やんはこの友達選定システムに対して否定的。
「友達は交流して自然になるもの」という考えを持っていて、組み合わされて友達になることに抵抗があるけど、高木さんのことは好き。
システムがなくても自然にボケ&つっこみコンビが生まれていたかもしれない。
こんなふつうの金やんなのに、続々出てくる突飛なものはふつうに受け止める。
まあ、そういう話だから(笑)。
1話に登場する「目覚まし君太郎」、設定した時刻に眠りそして覚醒できる睡眠調節機というスグレモノなのだが(イタズラ含めて・笑)、バウリンガルみたいなものをヘアバンドやカチューシャのように頭に装着しなければならない。
今だって、寝過ごし防止グッズとして腕時計や耳にかけるような目立たないものがあるのに、何故にそんな大きさ?とのギャップも○。
まわりの書き込みも結構ツボ。
行方不明犬マリリンの、決して万人にかわいいと思ってもらおうとは考えていない描かれ方(注:私はかわいいと思う)、マリリンの服(ぐるっと着るニットっぽいヤツ、コーギーが着ているイメージ)、金やんと高木さんが行った映画館に、見るものとは関係なく貼られている「壮絶!!犬のケンカ」のポスター(とりあえず犬の足跡なんか入れてるけど、かえって無気味♪)等等好みがたくさんだ。
「壮絶!!犬のケンカ」見たいぞ(笑)。
「それでも町は廻っている」でおなじみの石黒さんの短編集。
読んだのは少し前だが、この中の「スイッチ」が「世にも奇妙な物語(フジテレビ系で3月30日)」の一話として放送されると聞いたので本ごと再読。
ドラマ化される「スイッチ」のストーリーは…。
メガネ転校生と親しくなった江草君が、彼から「僕はボマー、身体に埋め込まれた爆弾とどう向き合っていくか?という実験の被験者」と告白される。
起爆スイッチをどうするかはボマーの自由で、メガネ君は「最初の友だちに託そうと決めていた」ため、江草君の手に起爆装置が!さあ、どうする、江草君!!というお話。
これが学校生活と実験を融合した見事なサスペンス(笑)。
ドラマでは舞台は大学に置き換えられているようだ。見るかはわからないけど。
この短編集には「それでも町は~」が企画段階だった頃に描かれた「探偵綺譚」も収録されている。
歩鳥、紺先輩も登場するが微妙に設定が違う。紺先輩のアパート、あまりぼろくないし(笑)。
失踪した友人を捜す、探偵癖のある歩鳥がたどり着いた現実とは?とこちらもたいへん見事な探偵まんが。
「それでも町は~」が好きな方は間違いなく楽しめる、と思う。
私はまんがに小説的なストーリーは望まないタイプ。
うまく言えないが、絵で全てを伝えられてしまうようで残念な気がしていた。
しかしこれは小説で言うなら行間を読むような、そんな感じ。
夫と二人で銭湯を経営していたが、夫が組合の旅行先で失踪する。
銭湯を再開するがそのショックは彼女が心の奥底にしまいこんでいたものの覆いを剥がしていく。
夫が失踪しなければ、組合の紹介の男が来なければ、剥がれることはなかったかもしれないが剥がれたからこそ彼女は「さよなら」を言えたわけなので不幸な過程を経たものの彼女が「かなえ」でいるためには必要なことだったのだな、と深みを感じる。
苦しんでいたのは、自分に戻るのはかなえだけではないラストページの余韻は見事。
クラのしぐさも、生活している犬というのが伝わってきてお気に入り。
しかし、登場する探偵がリリー・フランキーさんにしか見えないのは減点(笑)。