「それでも町は廻っている」でおなじみの石黒さんの短編集。
読んだのは少し前だが、この中の「スイッチ」が「世にも奇妙な物語(フジテレビ系で3月30日)」の一話として放送されると聞いたので本ごと再読。
ドラマ化される「スイッチ」のストーリーは…。
メガネ転校生と親しくなった江草君が、彼から「僕はボマー、身体に埋め込まれた爆弾とどう向き合っていくか?という実験の被験者」と告白される。
起爆スイッチをどうするかはボマーの自由で、メガネ君は「最初の友だちに託そうと決めていた」ため、江草君の手に起爆装置が!さあ、どうする、江草君!!というお話。
これが学校生活と実験を融合した見事なサスペンス(笑)。
ドラマでは舞台は大学に置き換えられているようだ。見るかはわからないけど。
この短編集には「それでも町は~」が企画段階だった頃に描かれた「探偵綺譚」も収録されている。
歩鳥、紺先輩も登場するが微妙に設定が違う。紺先輩のアパート、あまりぼろくないし(笑)。
失踪した友人を捜す、探偵癖のある歩鳥がたどり着いた現実とは?とこちらもたいへん見事な探偵まんが。
「それでも町は~」が好きな方は間違いなく楽しめる、と思う。
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