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本の感想
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6月は長編小説に復帰できた。
しかも面白かったので満足。
この調子で…と思ったが、どうやらまた厄介のタネが疼き出した。
完全に解放されるということがないらしいのが困る。
しかし、すでに薬が手元にあるからひどくならないうちに対処ができるのが不幸中の幸い。
ぼんやり感が重くならないことを祈る。

6月最も印象的だったのは「的場スイーツ」
感想にも書いたがミスマッチを笑おうという目論見は崩れ去り、スイーツ紹介本なのに垣間見れる的場浩司という人が気になって仕方のない本だった。
夢であるという、お父さんのためのスイーツレシピ本も是非実現して欲しいな、と思うのでした。

6月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1771ページ

的場スイーツ ~本気の113品~的場スイーツ ~本気の113品~
おいしそうなスイーツ、というのは当然だけど、人柄が滲み出る語り口にも感動。
読了日:06月27日 著者:的場 浩司
用もないのに用もないのに
チャーミングなものを愛する奥田さんが一番チャーミングでした。
読了日:06月26日 著者:奥田 英朗
コーラ白書 世界のコーラ編コーラ白書 世界のコーラ編
ダイエット系の甘味料配合に技を見ました。
読了日:06月23日 著者:中本 晋輔,中橋 一朗
福家警部補の再訪 (創元クライム・クラブ)福家警部補の再訪 (創元クライム・クラブ)
福家の心情描写なんて何もないのにこの存在感。福家の眼力が文字から浮かび上がってくるかのようです。
読了日:06月21日 著者:大倉 崇裕
検死審問ふたたび (創元推理文庫)検死審問ふたたび (創元推理文庫)
脱線と思える証言に真実が隠れていて、スローカムの眼力と裁定に敬服いたします。今回は陪審員選びにも。とにかく楽しい。
読了日:06月18日 著者:パーシヴァル ワイルド
世界のシワに夢を見ろ! (小学館文庫)世界のシワに夢を見ろ! (小学館文庫)
これだけステキなことに出会えるのは才能としか思えない。
読了日:06月10日 著者:高野 秀行
中国初恋中国初恋
インドより受け身な感じなのがアフリカという土地を思わせるのかな?
読了日:06月02日 著者:さくら 剛

読書メーター

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的場スイーツ ~本気の113品~
「的場スイーツ ~本気の113品~」
 [単行本]
 著者:的場 浩司
 出版:ワニブックス
 発売日:2009-04-29
 価格:¥ 1,400
 by ええもん屋.com

俳優・的場浩司さんが出会った素敵なお店&スイーツを紹介するという本。
あまり甘いもの好きというイメージはなかったが、ご本人は食べるのも作るのも大好きだとか。
シュークリーム、チョコレート、フルーツ…等の素材、子どもに贈りたい、お遣い物、といった用途別のジャンルで紹介されている。
その合間にスイーツに寄せる想いを綴ったSweets Essayがはさまれているという構成。
素敵な本だった。
おいしそうでキレイな写真はもちろん、一つ一つに添えられた的場さんの言葉が見事。
「スタッフが目の前に用意してくれたものを食べました」ではなく、それと出会った時の感動や食べたからこそ知っているアドバイス(食べ方や状況)に本気を感じる。
今、目の前で的場さんが語ってくれているかのような錯覚を起こす。
始めは添えられている文章をちょっぴり笑ったりもしたが、ページが進むにつれ、その真面目さに心を奪われる。
スイーツを目の前にした的場さんは「誰とどんな状況で食べるか」が常に頭の中にイメージされているよう。
「うふプリン」紹介ページ、「小ぶりで飽きない味だから何個も食べてしまう」の後に「他のみんながいらないって言ったら、全部食べちゃうかも」と続く。
どうですか!
お土産として持って行った先で、みんなで囲んで、こんなにおいしいからみんながいらないって言うわけないのに、いらないって言ったら全部食べちゃうかもですよ。
読んだ瞬間声を出して笑ったけど、的場さんの人柄を見たような気がして、心が挫けていたこともありうっすらと涙が…(笑)。
祖父と一緒にケーキを食べたことを思い出したせいかもしれない。
食い盛りだった私は2個(今もか?)、祖父は1個、二人だけで内緒で食べた。
それまで祖父は洋風のものに興味ないと思っていたが、この時食べたレアチーズケーキをものすごく喜んだ。
2個目に入った私に「これならもう1個食べられる」と言い放つほど。
…2個目の食べ辛いことといったらない(笑)。
的場さんのように買う時に食べる人の顔を思い浮かべていたらこんなことにはならないのだろうな。
ケーキ屋さんのプリンは好きだけどグ○コの○ッチンプリンはキライとか、レアチーズは好きだけどベイクドチーズはキライ、とか80歳代後半にして祖父の新しい顔を知るきっかけとなった出来事だったなあ。
「プリンが好き」と聞いた親戚が持ってきた○ッチンプリンを一口で止めたのは笑ったなあ。
用もないのに
「用もないのに」
 [単行本]
 著者:奥田 英朗
 出版:文藝春秋
 発売日:2009-05
 by ええもん屋.com

奥田さんがあちこち出かけたお話。
「野球の国」や「泳いで帰れ」で野球への情熱は十分に感じていたので、北京オリンピックでの日本野球チームの結果を知った時「今度は泳げない距離でもないね、奥田さん」と私でさえ思っていたら、案の定、北京オリンピック野球観戦記のタイトルが「再び、泳いで帰れ」 (笑)。心が重なったようでとても嬉しい。
初体験のNYや大人の遠足話も面白かったけれど、野球のことを書いている方が生き生きとして感じる。自分もわかる話題だからでしょうか?
はしゃぎ、惑い、感動し、チャーミングなものを愛する奥田さんが一番チャーミングでありました。
棒球結構危険也!(笑)

野球の国 (光文社文庫)
「野球の国 (光文社文庫)」
 [文庫]
 著者:奥田 英朗
 出版:光文社
 発売日:2005-03-10
 by ええもん屋.com
泳いで帰れ (光文社文庫)
「泳いで帰れ (光文社文庫)」
 [文庫]
 著者:奥田 英朗
 出版:光文社
 発売日:2008-07-10


コーラ白書―世界のコーラ編
「コーラ白書―世界のコーラ編」
 [単行本]
 著者:中本 晋輔,中橋 一朗
 出版:社会評論社
 発売日:2007-10
 by ええもん屋.com

コカ・コーラ、ペプシ、中堅各社、国内各社、海外各社と大きく分けられた世界のコーラ辞典。
発売地域で味に微妙な違いがあるのは想像できますがこうやってずらっと見せられ、味・甘味料にまで言及されていると圧倒される。
日本で、ダイエットコーラがあったのにすぐなくなってライトコーラになってしまった事情とか、甘味料配合の成功で再びダイエットコーラ(ゼロコーラ)へと移行しつつある話など興味深い。
アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロースといった人口甘味料の配合は日本独自らしい(コカ・コーラ、ペプシ共に)。
熱に弱くて賞味期限が短くなる、熱に強く賞味期限は延ばせるが単独だと苦い、といったもの同志の組み合わせの妙が今のダイエットコーラ事情のようだ。
「どの研究結果を信じるか」で使われる人口甘味料がEU&中国(チクロ派)とその他と別れるのも興味深かった。
ってダイエットコーラの話に終始しているのはそういうことを気にするお年頃、ということで。
でも私的には人口甘味料コーラは甘味の口残りが気になるし、胃にもくるので敬遠対象(笑)。
チェリーコーラが根付かないのは日本だけなのね、ヴァージンコーラはまだ頑張ってたんだ、紙パックで乳酸菌飲料のコーラ?ととても楽しめますが、並べられている順番の規則性がわからないのが残念。
コカ・コーラやペプシのように世界的なブランドの項目だけでも、地域で並べるとか、ノーマル、ダイエット、フレーバーで分けるなどとされていた方がより見やすかったし比較して楽しめたかも。
福家警部補の再訪 (創元クライム・クラブ)
「福家警部補の再訪 (創元クライム・クラブ)」
 [単行本]
 著者:大倉 崇裕
 出版:東京創元社
 発売日:2009-05-22
 by ええもん屋.com

「福家警部補の挨拶」に続く、警察官に見られない小柄な女性福家警部補シリーズ二作目。
相変わらず、現場へ入るのを止められ、カバンの中の警察バッジを見つけられないが(最終話では失くさない方法を編み出す)、捜査の眼力は益々冴えてます。
「マックス号事件」では下船しそびれた豪華客船で、鑑識二岡もいない中一人で犯人に立ち向かうという荒技も披露しています。
下船できなかった理由が「つい時間が経つのを忘れてしまって」というのが警部補らしい。
カルトな映画、深夜の演芸場、毎週欠かさないヒーローモノ、とどんどん明らかになる福家の好奇心の対象をみるとさもありなん。

今年の正月にNHKドラマ「福家警部補の挨拶~オッカムの剃刀~」を見てしまったので「福家=永作博美さん」がチラついてしまうかなあ…?と心配したが全然浮かばなかった(笑)。
しかし、二岡=小泉孝太郎さんなんだよね(笑)。本では心の声は漏れていないけど。
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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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