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本の感想
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ソロモンの犬
「ソロモンの犬」
 [単行本]
 著者:道尾 秀介
 出版:文藝春秋
 発売日:2007-08
 価格:¥ 1,400
 by ええもん屋.com

主人公を取り囲む青春恋愛事情、その中で起きた交通事故、悲観した死、友人を疑う主人公…青春ミステリですね。
主人公を含む大学生グループに、「もう少し喋れ!」とか「何故質問しない?」とイライラさせられるがそこが青春ミステリというものなのだな、と読後に納得。
この年代は無神経で、臆病で、気遣ったつもりが逆効果、そんなことの繰り返しの時だものなあ。

タイトルに「犬」とあることで手に取り、巻末の参考文献に犬の心理や生態に関する本があげられていたので興味を持って読んだのだが、これは少し肩透かし。
カーミング・シグナルとか興味深いけど、探偵役でもある間宮が並べただけで登場するオービーのそれとは重ならなかったなあ。
著者はもしかしてあまり犬好きではないのかな?
犬の生き生きとしたところを伝えてくれるのは今のところランズデールが一番かな(私の中では)。
あと、忠犬ハチ公って秋田犬だよね?今映画やってるから余計に気になるんだけど。

途中、「おいおい、精霊探偵かよ?」と少し哀しくなったがハズレてくれて何よりだった(笑)。
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穢れしものに祝福を (角川文庫)
「穢れしものに祝福を (角川文庫)」
 [文庫]
 著者:デニス レヘイン
 出版:角川書店
 発売日:2000-12
 価格:¥ 1,000
 by ええもん屋.com
 
休業中のパトリックとアンジーを誘拐してまで依頼する仕事とは、癌で余命半年の大富豪トレヴァー・ストーンが失踪した娘デジレーを探して欲しいというものだった。元々はパトリックの師匠にあたるジェイ・ベッカーに依頼されたものだが、彼も調査の途中で行方がわからなくなっているという。途中までの報告書を頼りに失踪中の二人の足跡をたどり始めたパトリックとアンジーだったが、聞かされてきた情報の信憑性に疑問を感じ、誰をも信じられなくなったところに真相を連れてある人物が現れる。

パトリック&アンジーのシリーズ第三作。
仕事を休んでいることに前作の心の傷がうかがえる。
余命半年の大富豪の境遇に動かされたところもこの二人らしい。
報告書を元に追う前半は、カルト集団にカモにされたかもしれないか弱いデジレーが思い浮かぶが、後半(ほとんど終盤かな)になるとイメージはガラッと変わる=失踪事件も表情を変えてくる。
真相には読んでたどりつかないと興醒めなので。
ただ、ラストは…。
初めて読んだ時は興奮状態のままだったけど、読み返してみると少し強引?というかあり得なくないか…という気がしないでもない。
持つもの(金)持ってない人にはわからない世界なのか?

前二作では匂わせるだけだったパトリックとアンジーの過去がはっきりと書かれている。
16歳の時に二人は結ばれたがそれっきりだったこと、アンジーの12年にわたる不幸な結婚、パトリックはアンジーの姉と短い結婚生活を送った、と。
この関係に前作が容易には癒えない傷を残したが、今作で二人はお互いにパートナー、恋人、友人のどれをも超越した愛情を体感する。
足枷がなくなったからくっつく、もしくはそのせいで敢えて距離を置く、という展開でなかったことを嬉しく感じる。
金山一彦流チャーハンの極意&おかずの素スペシャル
「金山一彦流チャーハンの極意&おかずの素スペシャル」
 [大型本]
 著者:金山 一彦
 出版:実業之日本社
 発売日:2009-02-27
 価格:¥ 1,470
 by ええもん屋.com

「的場スイーツ」に引き続き、ちょっとイメージになかったシリーズ(笑)。
毎日食べても飽きないように、と1ヶ月分にも及ぶ種類と中華のおかず本。
デビュー前に中華料理店でのバイトがベースにあって、チャーハン以外にもイタリアンでも和風でも作るのだとか。
食べることだけでなく、「家庭で作ること」をメインに考えられていて材料や作り方に取り立てての難しいことはなし。
フッ素樹脂加工ではうまくできないとか、そんなこともなし。
ほとんどが冷蔵庫にあるもので作れて、紹介されるのは金山さんの考えられた「工夫」。
例えば、調味料をばらばらに加えるのではなくチャーハンの素として用意しておくとか、材料の大きさは揃えようとか、豆板醤は先に炒めようとか(私も知ってた!だから最近は炒めた豆板醤も売ってたりするのか)、パラパラに仕上げるチャーハン棒とか(私見ですが、チャーハン棒はどうだろう?間にごはんが入ってかえってたいへんそうな気がするけど。使うとよさがわかるのかな?)。
あえものやスープも簡単で、火の側が熱い(暑い?)この時期にはもってこい。
私のレパートリーにあるものも紹介されているというところに「ふつうの食事」感がアピールされているけれど、写真は注文したもののよう(笑)。
「毎日食べても飽きないように」というところに、次長課長の井上さんの「チャーハン(彼は焼き飯と言ってましたが)完全食説」と同じものを見たような気がする。
本の題字は、金山チャーハンのファンである緒方直人さんによるものとか。
オチビサン2巻
「オチビサン2巻」
 [単行本]
 著者:安野 モヨコ
 出版:朝日新聞出版
 発売日:2009-08-07
 価格:¥ 630
 by ええもん屋.com

オチビサンの2巻が発売になりました!
1巻の途中から思い入れたっぷりに読んでいるし、切り取って残してあるので全て記憶にあるが、英訳付きなのでまた違った楽しみもある。
少し前に雑誌で見た「オチビサンのできるまで」が収録されていたらもっといいのに。

オチビ、ナゼニ、パンくい、おじい、ジャックたちの世界が、100エーカーの森で暮らすプーさんとお友だちの世界と通じるように感じられて、やっぱり時に涙してしまう。
自然と、仲間と一緒に暮らすことに何の垣根もなくて、羨ましいやらかわいらしいやらで大好き。

最近、新聞連載の方でナゼニのソフトクリームのエピソードがあったが、この2巻にもありましたよ。やっぱり、しっかりミックスだ(笑)。
体調はそう悪くないものの、大物に取り掛かってしまったのでこんなものか。
「ミレニアム」は、登場人物の名前が覚えられないことに加え(いちいち姓名書くのもなんだか…)、一族の秘密に関する話なので同姓がたくさんで読み始めは厄介。
ある程度のところで「名前はそういうもの」という切り替えが必要だ(私には)。
それに、地図が載っている本だったというのも読むのに時間がかかった理由の一つ。
「○○に行った」だの「○○の家の前を通って●●へ」なんて書かれていると、地図で確認しないと気がすまない。
これもある程度のところで、「そうか、行ったのか」と割り切ることが必要。
「ミレニアム2」はどうなるのかな?(笑)

7月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2290ページ

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下
リスベットとミカエルが出会って以降は猛スピード。リスベットを知りたいので続きも読みたい。
読了日:07月31日 著者:スティーグ・ラーソン
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上
読了日:07月26日 著者:スティーグ・ラーソン
犯罪小説家犯罪小説家
小野川の執着心が恐く、勝手に役割を決めて読んでしまったので最後はちょっと…(苦笑)。
読了日:07月19日 著者:雫井 脩介
世界のいぬ★ねこインテリア―パリ、ミラノ、ロンドン、アムステルダム、シドニー、NY、東京 (エクスナレッジムック)世界のいぬ★ねこインテリア―パリ、ミラノ、ロンドン、アムステルダム、シドニー、NY、東京 (エクスナレッジムック)
こんなふうにたくさんのグッズに囲まれて生活したかったなあ…
読了日:07月14日 著者:
造花の蜜造花の蜜
主役は被害者家族の壊れ行く姿かと思いきや、アチラ側だったとは。
読了日:07月12日 著者:連城 三紀彦
おっさんは世界の奴隷か―テースト・オブ・苦虫〈6〉おっさんは世界の奴隷か―テースト・オブ・苦虫〈6〉
虚実の虚の方がほとんどと思われるエッセイ第6弾。「それは私の心の問題だ」は素晴らしい(便利な)言葉だ。
読了日:07月06日 著者:町田 康
儚い羊たちの祝宴儚い羊たちの祝宴
悪意と愛情との入り組んだ残酷さがたいへん好みでした。ラスト一行の衝撃は「山荘秘聞」で一瞬の間の後笑いました。
読了日:07月02日 著者:米澤 穂信

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