主人公を取り囲む青春恋愛事情、その中で起きた交通事故、悲観した死、友人を疑う主人公…青春ミステリですね。
主人公を含む大学生グループに、「もう少し喋れ!」とか「何故質問しない?」とイライラさせられるがそこが青春ミステリというものなのだな、と読後に納得。
この年代は無神経で、臆病で、気遣ったつもりが逆効果、そんなことの繰り返しの時だものなあ。
タイトルに「犬」とあることで手に取り、巻末の参考文献に犬の心理や生態に関する本があげられていたので興味を持って読んだのだが、これは少し肩透かし。
カーミング・シグナルとか興味深いけど、探偵役でもある間宮が並べただけで登場するオービーのそれとは重ならなかったなあ。
著者はもしかしてあまり犬好きではないのかな?
犬の生き生きとしたところを伝えてくれるのは今のところランズデールが一番かな(私の中では)。
あと、忠犬ハチ公って秋田犬だよね?今映画やってるから余計に気になるんだけど。
途中、「おいおい、精霊探偵かよ?」と少し哀しくなったがハズレてくれて何よりだった(笑)。
PR
この記事にコメントする