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本の感想
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インドなんて二度と行くか!ボケ!!―…でもまた行きたいかも (アルファポリス文庫)
「インドなんて二度と行くか!ボケ!!―…でもまた行きたいかも (アルファポリス文庫)」
 [文庫]
 著者:さくら 剛
 出版:アルファポリス
 発売日:2009-07-24
 価格:¥ 672
 by ええもん屋.com

新年一冊めは何か勢いがあるものを読みたいと思い、また手を出してしまった(笑)。
しかし、前回は図書館で借りた単行本、今回は自分で買った文庫本だ。
好きな本は読んだものでも買うと豪語(大袈裟)しながら、今まで具体的な例が挙げられずにいたがようやくその例をお披露目することができました。
それがこの本でいいのか?とは思っても言わないのが大人だろう。
帯にもあるように、これはニュータイプ旅行記としか説明のしようがない。
褒めたり、楽しかったり、うっとなってもせいぜいカルチャーショックであろう旅行記のイメージを、踏んで踏んで、広げて、たたんで、また踏んで、パイ生地のようにしたものがこの本だと思う。
非常にわかりにくいですが、そう思ってしまったのだもの仕方がない。
「インドなんてもう絶対行くか!!なますてっ!」で再対決したあいつとの初戦が懐かしく、殺伐としたインド人との対決と正反対なノラ犬、ノラ牛の写真のかわいさ、やっぱりこの本はエネルギーにあふれているなと再認識。
難を言えば、さくらさんの本は今までの四冊すべて横書きだったので、縦書き文庫は勝手が違ってへんな感じがするということか。
現在出版社に騙されて南米を旅行中(本人の言葉)のさくらさんを応援するつもりで読んでみるのもいいかも(笑)。
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だいぶ出遅れましたが、あけましておめでとうございます。
今年も楽しい読書ができればそれでよし、です。

12月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1440ページ

珈琲時間 (アフタヌーンKC)珈琲時間 (アフタヌーンKC)
その一杯と共に流れる時間が味わい深い。コーヒー飲まないけど。「アンダーカレント」の探偵がここでもいい仕事をしているのも好きなところ。
読了日:12月30日 著者:豊田 徹也
身の上話身の上話
妻の身の上話をすることに悪意を疑ったが、まったく違うものでした。身の上話とはミチルだけではなく、夫のものでもあったのだとずーんと来ました。
読了日:12月30日 著者:佐藤正午
大恐慌時代―爆笑問題の日本原論6大恐慌時代―爆笑問題の日本原論6
出来事のおさらいには調度いいかも。漫才形式が現実の毒を中和してくれ心には優しい(笑)。
読了日:12月26日 著者:爆笑問題
サーバーおじさんの犬がいっぱいサーバーおじさんの犬がいっぱい
生活している犬の匂いが愛おしくなる。パラパラまんがもかわいい!
読了日:12月20日 著者:ジェイムズ サーバー
ダブル・ジョーカーダブル・ジョーカー
結城の存在感がすべて。「死ぬな、殺すな」の掟を、深読みせずにはいられない。
読了日:12月18日 著者:柳 広司
よつばと!  9 (電撃コミックス)よつばと! 9 (電撃コミックス)
ジュラルミンもコーヒーもおろそかになってる具合がお見事でした。でも…風香のTシャツが普通すぎてがっかり(笑)。
読了日:12月05日 著者:あずま きよひこ

読書メーター

珈琲時間 (アフタヌーンKC)
「珈琲時間 (アフタヌーンKC)」
 [コミック]
 著者:豊田 徹也
 出版:講談社
 発売日:2009-12-22
 価格:¥ 580
 by ええもん屋.com

「アンダーカレント」でストーリーまんがに違った見方を教えてくれた豊田さんの、コーヒーをからませた短編集(連作短編か?)。
大人も、子どもも、男も、女も、みんなコーヒーを飲む(私は飲まない・笑)。
その時間がほっとするものだったり、何気ないいつものヒトコマだったり、決定的な瞬間であったり、ストーリーを決定付けるものではないけれどさまざまな表情を見せるのに重要なシーンとなっている。
途中、不思議な世界に迷い込んだような話もあるが、どれも多くを語らず人の心の奥深くを覗かせてくれる。
そんな中で不思議な世界とはまた異質なのが「ロボット刑事」。私は好きだけど(笑)。
最終話では主だったところ総登場で大団円(かな?)。
「アンダーカレント」に登場した探偵山崎がこの本にも出てきて、またいい仕事をしている。
しかし、やっぱりリリー・フランキー似(笑)。
身の上話
「身の上話」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:佐藤正午
 出版:光文社
 発売日:2009-07-18
 価格:¥ 1,680
 by ええもん屋.com

語り手である夫は妻の何を伝えたいのか、切迫したのとは異質だが、終始ざわざわするよな緊張感。
最後のページで、この告白の本当の理由が見える。
そこにはそれまでになかった体温というものを感じることができた。
結果だけみると正しいことを選んだにすぎないが、妻の人生を、自分のように死んだまま生きさせないようにしたという決断。
そうわかると途中で死体遺棄に手を貸した、殺人を予想しながら口をつぐんだことへの悪意のこもった告発かもしれないとも思えたそれまでが違った形に見えてくる。
東京へ出た理由、夏休みの前倒しのような初山との会話等からわかるように、自分の仕出かしたことをひとつもわかっていなかったミチルも夫の告発の真意を得て、着のみ着のままで旅立つような人生は終わりにできるのだろう。
まったく自分とは接点のなかった地方都市の女性が宝くじに高額当選したことで、隠し通すつもりだった闇を露見させることになった男の哀しくも希望のある身の上話でありました。
大恐慌時代―爆笑問題の日本原論〈6〉
「大恐慌時代―爆笑問題の日本原論〈6〉」
 [単行本]
 著者:爆笑問題
 出版:幻冬舎
 発売日:2009-09
 価格:¥ 1,575
 by ええもん屋.com

これまでは毎年末に刊行される「社会派くんがゆく!」で一年のおさらいをしたものですが、最近あちらの内容はストレートすぎて少々心にキツイ(笑)。
かつては、かなり同調できる意見もあり、不謹慎と思われる言葉も今の日本で起きていることを正直に、「あえて」そういう言葉を選んでいるのだと読んでいた。
しかしここ数年は購入していない。
現代社会は弱った心にはこたえるということなのかも。
それでも「この年、この月に何があったのか」をおさらいしたいと手に取ったのがこの本。
一年で一冊ではなく、2006年3月~2009年9月までのことが爆笑問題の漫才形式で書かれている。
その形式上、深くつっこんだものではないが特定のことに対しての毒はしつこい(笑)。
毒入り漫才形式である「日本原論」の方が「社会派くん~」よりも心には優しい(漫才だものね)。
それほど生活していく現実は厳しいのかもと改めて考えさせられる。
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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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