忍者ブログ
本の感想
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

アンダーカレント  アフタヌーンKCDX
「アンダーカレント アフタヌーンKCDX」
 [コミック]
 著者:豊田 徹也
 出版:講談社
 発売日:2005-11-22
 価格:¥ 980
 by ええもん屋.com

私はまんがに小説的なストーリーは望まないタイプ。
うまく言えないが、絵で全てを伝えられてしまうようで残念な気がしていた。
しかしこれは小説で言うなら行間を読むような、そんな感じ。
夫と二人で銭湯を経営していたが、夫が組合の旅行先で失踪する。
銭湯を再開するがそのショックは彼女が心の奥底にしまいこんでいたものの覆いを剥がしていく。
夫が失踪しなければ、組合の紹介の男が来なければ、剥がれることはなかったかもしれないが剥がれたからこそ彼女は「さよなら」を言えたわけなので不幸な過程を経たものの彼女が「かなえ」でいるためには必要なことだったのだな、と深みを感じる。
苦しんでいたのは、自分に戻るのはかなえだけではないラストページの余韻は見事。
クラのしぐさも、生活している犬というのが伝わってきてお気に入り。
しかし、登場する探偵がリリー・フランキーさんにしか見えないのは減点(笑)。
PR
この記事にコメントする
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
「たまさか人形堂物語」津原泰水 HOME 「脳男」首藤瓜於
photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
忍者ブログ [PR]
更新中
RSS表示パーツ
ブログ内検索
読書メーター
カクテキさんの読書メーター
アクセス解析