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本の感想
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西原理恵子の人生画力対決 1 (コミックス単行本)
「西原理恵子の人生画力対決 1 (コミックス単行本)」
 [コミック]
 著者:西原 理恵子
 出版:小学館
 発売日:2010-03-17
 価格:¥ 880
 by ええもん屋.com
西原理恵子の人生画力対決 2 (コミックス単行本)
「西原理恵子の人生画力対決 2 (コミックス単行本)」
 [コミック]
 著者:西原 理恵子
 出版:小学館
 発売日:2010-09-13
 価格:¥ 880

西原さんが日本全国の有名漫画家に記憶のみで絵を描く勝負を挑む!というもの。
本当に記憶だけで、ブラックジャック、サザエさん、あしたのジョーとかを描くのです。
似てなかったらプロとして笑われるようなこの企画なのに(お客様入れてライブでやっていらっしゃるのです)、まんがに詳しくない私でも知っているような大御所様が登場なさってます。
ちばてつや、藤子不二雄、松本零士、竹宮惠子…。
大御所様になると絵が似てる似てないではなく、その大物っぷりがとても楽しい。
1巻が面白かったので、今回2巻も購入した。
で、驚いたのが浦沢直樹のオールラウンドな上手さ。
妙に器用で鼻につくタイプだ。
でも、基本であるドラえもんがかなり下手くそなので大目に見たい(笑)。
っていうか、この土俵に上がる人、みんなステキだと思う。
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よしきた、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)
「よしきた、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)」
 [単行本]
 著者:P.G. ウッドハウス
 出版:国書刊行会
 発売日:2005-06
 価格:¥ 2,310
 by ええもん屋.com

そこそこ間を置きながらのペースで読みたいとか言っておきながら、もう次を読んでしまった(笑)。
面白かったからいいけど。
今回のバーティーは、危うくなった友だちの婚約と叔母さんの結婚生活、はたまた別の友だちの恋心をなんとかしようと奔走する。
そうジーヴスではなくバーティーが。
これが間違いのもとで、揉め事は混迷を極め、更なる揉め事を招き、どうにもならなくなったところでジーヴス登場。
そしてやっぱり見事に解決。
「早くジーヴスに頼んじゃいなさい!」と何度思ったことか。
バーティーが意地になっているわけではなく「ジーヴスは冴えてない」と思っているところに問題があるのに、それに気付いてないところがまた好ましい(笑)。
気付いているのはジーヴスが真っ白いジャケットを気に入ってないということだけ。
解決を託してもお礼とばかりに当然のように件のジャケットを処分することを禁じる約束をしても、「不注意でアイロンを放置してしまいました」といつもの運命をたどることに。
絶対に計画的なこの「不注意」がジーヴスたるところ。
約束した時点で計画ができていたものと思われる。
それにしても、バーティーをバカにしない程度に軽んじるという鮮やかな手腕はお見事。
長編も楽しかったけれど、短編で次々にジーヴスの作戦が繰り出される方が好みだな。
ピクトさんの本
「ピクトさんの本」
 [ペーパーバック]
 著者:内海 慶一
 出版:ビー・エヌ・エヌ新社
 発売日:2007-04-20
 価格:¥ 1,050
 by ええもん屋.com

自ら苦痛を被る人「被苦人(ピクト)」さん。
いろいろなところで様々な注意を喚起してくださっているのにその生態を考えたことはなかったなあと反省(笑)。
転倒系、落下系、衝突系、はさまれ系…と専門分野の多々ある中、黒ピクトさんは切ない。
だって、悪いマナーだったり、犯罪をやってみせるのだから。
絶対不本意なはず。
みんなに正しくあって欲しいからあえて悪いことをしているのだと、犠牲の心を察して正しく生きていきたいと誓うのでした(ウソ)。
君と一緒に生きよう
「君と一緒に生きよう」
 [単行本]
 著者:森 絵都
 出版:毎日新聞社
 発売日:2009-03-27
 価格:¥ 1,470
 by ええもん屋.com

「それでも人を愛する犬」「犬部!」と同様のテーマ。
発行順ではこの本が一番早いようですけれども。

保護団体の保護した犬がどうやって新しい家庭に出会えたのか、その様子を取材したもの。
みんな幸せな家庭に迎えられている。
しかし、著者も書いているようにそれは本当に幸運だった一部にすぎない。
引き取り手もなく消えていった命のほうがたくさんであることを伝えるために、定時定点回収や犬たちが最期を迎えるセンターでその最期を目の当たりにした様子も書かれている。
自分はまだまだ犬と生活できるような状態ではないので苦しくなることだけしかできないのは歯がゆい。
印象的だったのは、元の飼い主の印象なのか、作業服姿、銀色の車に激しく反応するくるみちゃんの話。
捨てられたわけではなく、病死と病気での突然の別れ。
楽しい思い出がいっぱいだったのだろう。
これからどんなに愛情を注がれてもくるみちゃんには前の飼い主との思い出は決して消えるものではないのだと痛感。
だからこそ、保護犬だからと預かり宅が何度も変わるのはかえってつらく感じる。
そこが「犬部!」で共感できなかったところかな。
学生の本分は学業、それを優先すればできることとできないことが生じてくるのは当然。
でも相手は命をもったもの。
担当者から担当者へと引き継ぐ心は少しばかり受け入れ難い。
ちょっと目を離した隙に命をおとしたエピソードでは、前担当と現担当の敢えて気持ちを多く入れないところに難しさを感じもした。

「終わりに」で著者は、行き場のない犬たちに手を差しのべる人が増えてくれたら…の想いで始めた連載だったが、飼い主が増えるということは虐待を受けたり捨てられる犬も増える可能性があると意識が変わったという。
共に生きる喜びよりもそれによって生じる厳しさを伝えるべきではと思われたようだ。
結果、命を預かるという尊いことは幸せを連れてきてくれるけれど、生きているということは人と同じように病気もすれば年も取るということを、どちらか一方だけを強調することなく伝えられているような気がする。
外国人だけが知っている日本の正しい礼儀作法
「外国人だけが知っている日本の正しい礼儀作法」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:ヘルムート・モルシュバッハ,松尾 貴史
 出版:大和書房
 発売日:2006-06-21
 価格:¥ 1,365
 by ええもん屋.com

モルシュバッハ博士が日本に滞在した折に自ら経験したことをもとに、これから日本を訪れるであろう外国人向けに日本文化と接する下準備のために書いたガイドブック。
NHK-BS2で放送中「華麗なるペテン師たち」の予告によると、次回へんてこ日本文化がでてきそうなのでその期待のせいで手に取った本。
しかし、内容はとくにへんてこなことはなく(「謝罪文」で監修者松尾さんが書いている例はぶっとんでるけど)、解釈に博士の日本での待遇が心配になり、私たちが当然と思っていることへの思いもよらなかった見識などに感心するといった感じ。
爆笑ではないが、間違いではないその解釈にどこか落ち着かなさを感じる不思議な笑いが生まれる本。
で、一番の疑問はヘルムート・モルシュバッハ博士が実在する人かどうかなんだけどね(笑)。
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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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