そこそこ間を置きながらのペースで読みたいとか言っておきながら、もう次を読んでしまった(笑)。
面白かったからいいけど。
今回のバーティーは、危うくなった友だちの婚約と叔母さんの結婚生活、はたまた別の友だちの恋心をなんとかしようと奔走する。
そうジーヴスではなくバーティーが。
これが間違いのもとで、揉め事は混迷を極め、更なる揉め事を招き、どうにもならなくなったところでジーヴス登場。
そしてやっぱり見事に解決。
「早くジーヴスに頼んじゃいなさい!」と何度思ったことか。
バーティーが意地になっているわけではなく「ジーヴスは冴えてない」と思っているところに問題があるのに、それに気付いてないところがまた好ましい(笑)。
気付いているのはジーヴスが真っ白いジャケットを気に入ってないということだけ。
解決を託してもお礼とばかりに当然のように件のジャケットを処分することを禁じる約束をしても、「不注意でアイロンを放置してしまいました」といつもの運命をたどることに。
絶対に計画的なこの「不注意」がジーヴスたるところ。
約束した時点で計画ができていたものと思われる。
それにしても、バーティーをバカにしない程度に軽んじるという鮮やかな手腕はお見事。
長編も楽しかったけれど、短編で次々にジーヴスの作戦が繰り出される方が好みだな。
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