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本の感想
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初心者的カレーの鉄則
「初心者的カレーの鉄則」
 [単行本]
 著者:水野 仁輔
 出版:日本放送出版協会
 発売日:2008-06
 価格:¥ 1,785
 by ええもん屋.com

カレー、好きですか?私は好き。
しかしあまり市販のルーは使わない。油がキツクてしょっぱいから(笑)。
小麦粉も使わず、とろみと甘みは野菜でという手抜きなんだか贅沢なんだかわからない作り方。
この本見ると、ルーを使ってアレンジしているので市販ルーの箱の裏に書かれている材料しかしらない初心者にはかなりオススメ。
ルーを使わないだけで自分も初心者には変わりないのでとても楽しかった。
カレーの本(コレとかコレ)を見るだけで楽しくなるのは私だけだろうか?
最近は市販ルーも油分カットされてたりするのでもっとお手軽にいろいろ試したくなった。
著者は東京カレー番長の人で他にもカレーの本を出されているらしいので探してみよう。
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メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書)
「メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書)」
 [新書]
 著者:松永 和紀
 出版:光文社
 発売日:2007-04-17
 価格:¥ 777
 by ええもん屋.com

相変わらず、「○○が身体にいい!」と聞けば飛びついて品薄になるという現実に一石を投じる本。
私はそういう健康情報は「へぇ~」と思いつつも腰を上げにくいタイプなのでコッチ方面では踊らされてはいない!と自慢できるが(笑)、逆に「○○がよくない!」というのには過剰にへこむ。
いい例が昔売れに売れた「買ってはいけない」。この本を読んで本当に恐かった。だって日常的に使っているものが取り上げられているんですよ。
つまり私も十分踊らされているわけだ。
今回「メディア・バイアス」を読んで、あの時に煽られた恐怖心が実は証明するデータとしては首を傾げるものだったということがわかり今さらながら胸をなでおろしてみたり。
かといって安心という意味ではないのだろうが。
「買ってはいけない」に限らず、身体にいいモノ情報もデータの使い方一つで伝えたい側の思うような内容になるということを教わった。
身体にいいモノを本当に身体に影響が出る量を摂取し続けたら他の健康被害が心配になる、ということも伝えなくてはね。
警鐘ではなくブームとして伝えられるから踊ってしまうのだな。
この本を読んで心が軽くなったのは事実だが、やっぱりびくびくさんな私は「よくないモノ」報道にへこむんだろうな(笑)。

買ってはいけない (『週刊金曜日』ブックレット)
「買ってはいけない (『週刊金曜日』ブックレット)」
 [単行本]
 出版:金曜日
 発売日:2005-04
 価格:¥ 1,050
 by ええもん屋.com

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)
「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:町山 智浩
 出版:文藝春秋
 発売日:2008-10-09
 価格:¥ 1,050
 by ええもん屋.com
「サイゾー」と「TV.Bros」の連載は読んでいるけど、他連載は未読。
でもほとんどが新鮮だったのは何故?(笑)

デタラメな戦争、暴走する宗教、格差社会、と実際に生活する町山さんが肌で感じたアメリカ。
宗教、政治、と素人にはとっつきにくい話題も実際の生活での影響があげられているのでわかりやすいですね。
戦争はともかく、格差社会の未来や政治の話は今の日本にはとても他人事ではない。
格差社会の項にある「30Days」という番組は私も見た。
初回がこの「最低賃金で働いてみる」だったので特に印象的。
毎日毎日働いているのに生活していけないなんてどう考えたっておかしい、アメリカは間違っていると思っていたが今の日本はこれを後追いしているようだ。
破綻しかけている年金制度も、日本がこんなにトップの入れ替わりが激しい国でなかったらとっくにアメリカに追随しているかもしれない。
というように、アメリカの(というかブッシュを)笑った後には日本の現状や不透明な先行きが浮かんで笑えなくなるという本。

サブプライムローンの話を読んでいて思いだした余談。
お笑いコンビのパックンマックンがラジオでサブプライムローンを解説するというのがあった。
アメリカ出身のパックンが「アメリカの友だちもこれでたいへんですよ」みたいなことをマエフリで言った。
話が進む中、「友だちは実際どんなふうなの?」と質問されたら一瞬口ごもった後「僕はハーバード大ですから友だちはサブプライムローンなんて関わってないですよ」とオドロキの発言。
当然と言えば当然、ああ、さっきのセリフは本当にマエフリだったんだ、と笑わせていただきました。
レスリー・チャンの香港
松岡 環
平凡社
売り上げランキング: 88906

2003年4月1日、レスリー・チャン(張國栄)はホテルの24階から身を投げた。
日付が日付だけにイタズラニュースと思い、にわかには信じられなかった。
しかしレスリー様は本当にこの世を去ってしまった。
レスリー様一人に焦点を絞ったものではなく、明星レスリー・チャンと同時に生きた香港を振り返るのがこの本。
でも客家人だったというのは始めて知った。
私は時代的にも復帰後からしか知らず熱心なファンではなかったが、その死は衝撃だった。
「レスリー様」と呼んでしまうくらいには特別なスターだったもの。
本人はあまり気に入っておられなかったとの話も聞くが「覇王別姫」の蝶衣が私には強烈だった。
「男たちの挽歌」、「欲望の翼」等何本も見たが蝶衣の時代を生きた業というか、圧倒されるまでの存在感を超えるものはなかったように思う(全てを見ているわけではないし、主観に過ぎません)。
この本は張國栄の評伝ではないが、こうして振り返ると香港芸能界は彼と共に生きていたのだなと強く感じる。
評伝でないとはいえ、レスリー様を中心に据えて書かれているし、私自身が強く関心を持って映画を見ていた時期と重なるからなのかもしれない。
(私が想う)一番熱かった香港映画の時代を知る本だといえると思う。
同じ2003年末にはレスリー様の親友であり大スターのアニタ・ムイ(梅艶芳)も病気で亡くなった。
レスリー様の自殺を知った時とは違った、時代が終わったような寂しさを感じたのを思い出した。

さらば、わが愛 覇王別姫
アスミック (2005-11-25)
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ミツウラの鳴らない電話 (文春文庫PLUS)
光浦 靖子
文藝春秋
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不細工な友情 (幻冬舎文庫 み 13-1)
光浦 靖子 大久保 佳代子
幻冬舎
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2冊並んでたのでつい両方読んでしまいました。
「ミツウラの~」は光浦さん一人のエッセイ、「不細工な~」はオアシズのコンビ、大久保さんと光浦さんの手紙のやり取りといった構成。
正直、光浦さん一人で書かれている方は、ブスネタばかりで途中から勘弁して…となりました。
しかし後者の手紙のやり取り形式の方は、ブスネタで通しているのは同じなのですがそこに相方さんが加わることで輝いて見えました(笑)。
行間のお互いへの愛憎が時に美しく、時に醜く、人間って生身だなあという感慨に浸れます。
愛憎もチラチラ見える程度ではなく、ほとんど全部から滴っています。
愛してるけど憎くもある、憎いけど愛してるというお二人の関係が私には眩しいです。

光浦さんの実家の犬、タローの話にはうるうるきました。
肛門のおできがみるみる大きくなりそれをぶら下げて歩いていたと。
癌だと思われていたようですが、タローのようにできものとして独立しているものは腫瘍だとしても良性である場合が多いと動物病院で聞きました。
肉と一体化して山のように境目のわからないものは悪性である可能性が高いと。
なのでタローはきっとおできを不自由で鬱陶しく思っても苦しくはなかったと思います。
お手製の巾着をおできにかぶせてあげた愛おしむお母様の話とか、まだ私には毒だったかな(苦笑)。
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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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