今月号の特集は「2008年度ベスト10」。
ノンジャンルでとにかく面白かったものを合議制でランク付けするという恒例企画。
それはそうと、驚いたのが編集後記と「今月のお話」に書かれていた休刊が視野に入っていたという事実。
そもそも実際に携わっていなければ読んでる雑誌がなくなるかも、などと考えもしない。
そうか、世界的な波がここにも押し寄せてきたのか。
だからといってできることは何もなく、
宮田さんがまたへんてこりんで面白そうな本を紹介していることを喜び、
お、この人は新連載かな?と先行きを想像してみたり、といつもどおり。
う~ん、学生の頃から買い続けているのでなくなるなんてことは想像できないなあ。
というわけで、たくさんの人の目に触れるといいなと願って、今月号には伊坂幸太郎さんが本屋大賞の副賞(図書カード10万円分)を使って仙台の書店で買い物をしたドキュメントが掲載されているというのを特筆しておこう(笑)。
伊坂さんは読みたい作家だが、図書館ではあまり姿を見かけない。
入荷がないのではなくいつも貸出中ということ。
そうなると、手に湿疹のできやすい私には敬遠する本行きとなる。
買えばいいのでしょうけどね(笑)。
で、伊坂さんの買い物ドキュメントのこと。
買った本のリストも一緒に載ってますがわからないものから親近感を覚えるものまで多彩。
本棚を見るのに通じるものがありますね。
「収容所群島」、前のを持ってますが読んでないうちに他所で復刊されたのね…
「バンドライフ」、吉田豪さんだから私も読みたいと思ってた!角川関連のあの方も載ってるかしら…?
と一つ一つに感想持ちながら一番感銘を受けたのは「漫画は、大きければ大きいほど楽しい」という伊坂さんの持論。
心がゆったりできるような、伊坂さんの物事への目の向け方が想像できるようないい言葉だなあ。
あ~、私も本屋大賞獲りたいなあ。←「図書カード10万円分欲しい」の間違い。
伊坂さんが他には何を買ったのか、果たして10万円使い切ることができたのか、気になる方は発売中の「本の雑誌1月号(307号)」を購入して確認を!
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アチラも買ったがコチラも買った。
2008年版でも思ったが、こういう本に小説って必要?
昨年違和感アリアリで読みもしなかったが、また掲載されているということは好評だったということか。
ちなみに作者に恨みはない。
「このミス」は作家の方々の近況が読めるのが楽しい。
しかし、今まであったジャンル別の総括とかバカミスを楽しむような企画ページがないのはなんとも寂しい。
趣旨を同じくする本乱立(?)の昨今では淘汰される部分のあるのも仕方のないことなのだろうか。
私にとってのランキング本はブックガイドなので、賑わいの意味も含めたランキング、総目録&ジャンル総評があったうえに性格の出た企画があるのが理想なのだけどなあ。
複数買うのは今年限りにしようかな。
一つに絞るなら早川の総目録がポイントになるが、「このミス」は20位まで作品解説がある。
私の希望は見事に両誌混合型だ(笑)。
オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険
posted with amazlet at 08.12.03
鈴木 光太郎
新曜社
売り上げランキング: 118
新曜社
売り上げランキング: 118
タイトルのオオカミ少女とは、インドでオオカミに育てられていたのを牧師夫妻が引き取って育てたとされるアマラとカマラの話のこと。
これは他に取り上げられているどの事例よりも有名だろう。
しかし、証拠とされる写真や記録を丹念に見るとこれほどアヤシイことはないと見えてくる。
他の事例でもそうだが、著者の言うように具体的な数字が提出されていると信じやすいのが人間。
どれも最初から騙す気があったとは思えないが、このことも含めて心理学の神話なのだなと感じた。
6章の教育の力の大切さとして競走馬に教育をした話では、小学生のように言葉や計算を教えたら覚えたという。
これって「うちの子は計算ができますの」という犬の飼い主と変わりないですよね。
飼い主の期待の眼差しとか無意識のゴーサインを読み取ってるだけだと紹介されるたびに思ったもの。
人の指示を読み取れる馬や犬はお利口さんであるのは確かだろうが、言葉や計算を理解しているのとは意味が違うのですよね。
4章の双子研究の話も、離れていても一卵性双生児には目に見えない絆が!という神秘的なものとして、あるいは完全なるやらせとして見ていたが、一卵性双生児は「同じ環境だからこそ似なくなる」という言葉に憑き物が落ちたような感覚だ(笑)。
おかしいと思われる部分をひとつひとつ説明して結論へと導く様子は、謎解きミステリのようで痛快。
都市伝説的なものか?との野次馬根性から読み始めたが、予想を超える面白さで満足であります。
11月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1771ページ
なみのひとなみのいとなみ
初日常エッセイだとはうっかりしてると気付きません。
読了日:11月28日 著者:宮田 珠己
密室の鍵貸します (光文社文庫)
楽しんでるうちに解決へと導かれる気持ちよさがいいです。
読了日:11月22日 著者:東川 篤哉
スコッチに涙を託して (角川文庫)
傷の深さと、背負っていかなければならないものにこっちも苦しくなります。
読了日:11月13日 著者:デニス レヘイン
「狂い」の構造 (扶桑社新書 19)
「面倒臭いが狂いの始まり」の説得力に驚愕
読了日:11月09日 著者:春日 武彦/平山 夢明
枕革命 ひと晩で体が変わる―頭痛・肩こり・腰痛・うつが治る (講談社プラスアルファ新書)
寝起き不調なのでせんべい座布団枕を是非とも試したい
読了日:11月07日 著者:山田 朱織
スタンド・バイ・ミー―東京バンドワゴン
ありえないからこそ憧れてしまう堀田家です。
読了日:11月06日 著者:小路 幸也
本棚 2 (2)
とにかく楽しいです。個人的には有栖川さんのところにお邪魔したいです。
読了日:11月02日 著者:
恒例になりつつある、読書メーターのまとめ機能です。
いやあ、小説読んでないなあ。
原因はドラマの見過ぎしか考えられない(笑)。
この数ヶ月、かなり欲張って見てたものなあ、と思ってアーカイブ見てみるとあまり記事数に変化なし。
自分の読書ペースはこのくらいってことか。
印象に残ったのは「狂いの構造」。
もう少し違った内容を想像していたが、頷くことばかり。
記事にも書いたが掃除の大切さを認識。
今月の目標としては、デニス・レヘインの続きを読むこと。
と、この目標も恒例になっている…(笑)。
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1771ページ
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初日常エッセイだとはうっかりしてると気付きません。
読了日:11月28日 著者:宮田 珠己
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楽しんでるうちに解決へと導かれる気持ちよさがいいです。
読了日:11月22日 著者:東川 篤哉
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傷の深さと、背負っていかなければならないものにこっちも苦しくなります。
読了日:11月13日 著者:デニス レヘイン
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「面倒臭いが狂いの始まり」の説得力に驚愕
読了日:11月09日 著者:春日 武彦/平山 夢明
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寝起き不調なのでせんべい座布団枕を是非とも試したい
読了日:11月07日 著者:山田 朱織
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ありえないからこそ憧れてしまう堀田家です。
読了日:11月06日 著者:小路 幸也
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とにかく楽しいです。個人的には有栖川さんのところにお邪魔したいです。
読了日:11月02日 著者:
恒例になりつつある、読書メーターのまとめ機能です。
いやあ、小説読んでないなあ。
原因はドラマの見過ぎしか考えられない(笑)。
この数ヶ月、かなり欲張って見てたものなあ、と思ってアーカイブ見てみるとあまり記事数に変化なし。
自分の読書ペースはこのくらいってことか。
印象に残ったのは「狂いの構造」。
もう少し違った内容を想像していたが、頷くことばかり。
記事にも書いたが掃除の大切さを認識。
今月の目標としては、デニス・レヘインの続きを読むこと。
と、この目標も恒例になっている…(笑)。
ミステリマガジンの年度末号にあった総目録に海外、国内のミステリ・ベストテンを加えて昨年から独立させた本。
総目録のためにミステリマガジン年度末号を買っていたのでこれも買いましたが、どうなのでしょう?
「読者のベスト3」を紹介するページがあるのですが、31、43、101と飛び飛び。
ページ単位で区切れていればそれでもかまわないですが、内容も途中で切れてる。
きっちりを好む私ならではの違和感でしょうか(笑)。
ランキングは…読んでいるものが少ないのでなんとも言えません。