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本の感想
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「狂い」の構造 (扶桑社新書 19)
春日 武彦/平山 夢明
扶桑社
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精神科医春日さんと作家平山さんが「狂い」について語った対談というか放談集。
もっと病気として突っ込んだ話を想像して読み始めたがお手軽にすらっと読めるとっつきの良さ。
「はじめに」で不謹慎、不真面目と感じる人がいるかもしれないと書かれていることからわかるようにかなりフランク、というか馴染みやすい話題で潜む狂気が伝わってくるというか。
不真面目というよりもふだんの自分たちの会話とかわらないところで心の異常を話しているのだと感じる。
「面倒臭い」や「雑」が「狂い」の始まりであるというのに驚き、目から鱗(ハム)が落ちる思いだ。
ヘルメットケース、臨界事故、と取り上げられているものがそうとしか思えないもの。
ということは面倒臭いから避けたことがたいして影響ないままに過ぎることを覚えてしまうと誰でもそうなる可能性があるのだな、と背筋が寒くなる想い。
これは春日さんのおっしゃるようにとりあえず掃除だけはきちんとしておかないと、と決心してみたり(笑)。
平山さんが「狂い」の側にいってしまわなかったのは「掃除しなさい」という春日さんのアドバイスのおかげというから笑い事ではない。
最後の章は平山さんが自分の趣味を語り尽くし、春日さんが相槌をうつという傾向が他の章よりも強く付録的な印象。
三章にある光市母子殺害事件についてのことは、思っていても口にするのをためらっていたことなのでほっとした感が強かった。
しかし、この本読んで一番驚いたのは平山夢明というのが本名だということでしょうか(笑)。
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