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本の感想
オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険
鈴木 光太郎
新曜社
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タイトルのオオカミ少女とは、インドでオオカミに育てられていたのを牧師夫妻が引き取って育てたとされるアマラとカマラの話のこと。
これは他に取り上げられているどの事例よりも有名だろう。
しかし、証拠とされる写真や記録を丹念に見るとこれほどアヤシイことはないと見えてくる。
他の事例でもそうだが、著者の言うように具体的な数字が提出されていると信じやすいのが人間。
どれも最初から騙す気があったとは思えないが、このことも含めて心理学の神話なのだなと感じた。
6章の教育の力の大切さとして競走馬に教育をした話では、小学生のように言葉や計算を教えたら覚えたという。
これって「うちの子は計算ができますの」という犬の飼い主と変わりないですよね。
飼い主の期待の眼差しとか無意識のゴーサインを読み取ってるだけだと紹介されるたびに思ったもの。
人の指示を読み取れる馬や犬はお利口さんであるのは確かだろうが、言葉や計算を理解しているのとは意味が違うのですよね。
4章の双子研究の話も、離れていても一卵性双生児には目に見えない絆が!という神秘的なものとして、あるいは完全なるやらせとして見ていたが、一卵性双生児は「同じ環境だからこそ似なくなる」という言葉に憑き物が落ちたような感覚だ(笑)。
おかしいと思われる部分をひとつひとつ説明して結論へと導く様子は、謎解きミステリのようで痛快。
都市伝説的なものか?との野次馬根性から読み始めたが、予想を超える面白さで満足であります。
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