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本の感想
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キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢
「キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢」
 [単行本]
 著者:町山智浩
 出版:太田出版
 発売日:2008-12-18
 価格:¥ 1,197
 by ええもん屋.com

「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」では政治に関する話題が中心だったが、こちらは三面記事的な話題なのでとっつきやすい。
だからこそ自分たちと同じ生活者の内包する問題がてんこもり。
「アメリカ横断TVガイド」の最近版をそろそろ読みたいと思っていたので、とんでも事件にまで幅を広げたバージョンとして満足。
新味としては「Nippon Daisuki!」の章。
日本のテレビ番組の超訳もすごいが、漢字タトゥーの話題が好き。
これもある意味超訳だったり(ミステリアス=変、とか)暴走族風に当ててたり、と以前から気になっていたものとしては非常に楽しい。
もっと事例が見たい!と思っていたら漢字タトゥー添削サービスのサイトもあるとか。
これでしばらく楽しめると思ったらこのサイト、英語圏の人が日本で見かけたへんてこ英語を笑うサイトに影響を受けて始めたのだとか。
笑う前にしっかり笑われているのだ、との自覚も必要か。

アメリカ横断TVガイド (映画秘宝コレクション)
「アメリカ横断TVガイド (映画秘宝コレクション)」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:町山 智浩
 出版:洋泉社
 発売日:2000-08
 価格:¥ 1,260
 by ええもん屋.com

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初心者的カレーの鉄則
「初心者的カレーの鉄則」
 [単行本]
 著者:水野 仁輔
 出版:日本放送出版協会
 発売日:2008-06
 価格:¥ 1,785
 by ええもん屋.com

カレー、好きですか?私は好き。
しかしあまり市販のルーは使わない。油がキツクてしょっぱいから(笑)。
小麦粉も使わず、とろみと甘みは野菜でという手抜きなんだか贅沢なんだかわからない作り方。
この本見ると、ルーを使ってアレンジしているので市販ルーの箱の裏に書かれている材料しかしらない初心者にはかなりオススメ。
ルーを使わないだけで自分も初心者には変わりないのでとても楽しかった。
カレーの本(コレとかコレ)を見るだけで楽しくなるのは私だけだろうか?
最近は市販ルーも油分カットされてたりするのでもっとお手軽にいろいろ試したくなった。
著者は東京カレー番長の人で他にもカレーの本を出されているらしいので探してみよう。
チャイルド44 上巻 (新潮文庫)
「チャイルド44 上巻 (新潮文庫)」
 [文庫]
 著者:トム・ロブ スミス
 出版:新潮社
 発売日:2008-08-28
 価格:¥ 740
 by ええもん屋.com
チャイルド44 下巻 (新潮文庫)
「チャイルド44 下巻 (新潮文庫)」
 [文庫]
 著者:トム・ロブ スミス
 出版:新潮社
 発売日:2008-08-28
 価格:¥ 700

年末のミステリランキング本で話題だったし、あのチカチーロ事件をヒントにしているというので読んでみた。
絶対と信じていた国家への疑問、その中にも存在した一握りの良心、夫婦の再出発、サイコキラー、脱出アクション、埋もれた記憶…とてんこ盛り。
これだけ内容ぎっしりなのであっという間に読んでしまうが本としての表情となると私には難しい。
正直、途中のサイコキラーの件は「デクスター?」という感じがして興醒め。
「デクスター」を見てなければ違ったかなあ?
ちなみに「デクスター」は本よりもドラマの方が格段に面白い。
主人公レオが正義を貫く姿は素直に応援するべきと思いつつも、最後の最後、孤児院に出向いたところにヒーローとして想像つく行為だっただけに「そっちだけ?ナージャは?」とつっこみたくなる。
絵に描いたようなヒーローは受け入れられない体質なのか?(笑)
国家の教育が行き届き誰もが通報者となりうる都会(モスクワ)と脱走者と聞かされてもレオとライーサをかくまってくれる地方の描かれ方を極端と思いながらも、都会と地方ってそういうことなのだろうなと逆にリアルかも?と感じた。
人の心は国家に教育される、ということをレオの目覚めと共に伝える要因だったのだろうか。
そんなこんなで飽きずに読めるにもかかわらず、中途半端感が漂っているがすっきりしたことも。
ロシア系の名前の○○ヴィッチといのは「○○の息子」という意味とは知っていたがあまりピンときてなかった。
主人公レオ・ステパノヴィッチ・デミドフの父親はステパノ・デミドフ、アルカージョ・フョードロヴィッチ・アンドレエフの父親はフョードル・アンドレエフ、ああそういうことだったのね、とようやくわかった気がした。

兄弟を食べられたことがきっかけで殺人鬼になった、と告白したとされるチカチーロ事件。
テレビで見て衝撃を受け「撫で肩の男」も「子供たちは森に消えた」も読んだ。
どちらも品切れ状態だったらしいが、「チャイルド44」効果なのか「子供たち~」は新装版が発売になったようだ。
同じ出版社ならもっとよかったのにね。

子供たちは森に消えた (ハヤカワ文庫NF)
「子供たちは森に消えた (ハヤカワ文庫NF)」
 [文庫]
 著者:ロバート・カレン
 出版:早川書房
 発売日:2009-01-06
 価格:¥ 924
 by ええもん屋.com


Dr.ノムラの犬の悩み相談所 (Inu to Issho ni Series)
「Dr.ノムラの犬の悩み相談所 (Inu to Issho ni Series)」
 [単行本]
 著者:野村 潤一郎
 出版:講談社
 発売日:2008-06-19
 価格:¥ 1,260
 by ええもん屋.com

飼い主が寝静まった頃、犬たちがDr.ノムラを訪ねてふだんの生活の悩みを打ち明けるという設定の本。
無駄吠え、噛み癖、しつけ、ドッグフードの種類、手作りご飯、去勢&不妊治療等等、従来のペット本とは一味違う回答に今さらながら頷かされた。
もっと早くにこの本に出会えていたら、まさくんをゆったりさせてあげられたのかも…とまた涙。
なんて、うちは半外飼いだったこともあってしつけらしいしつけもせず、キケンなことは覚えてもらったが他のことはかなり自由。
それでも困ったことなんて臆病でデリケートさんなこと意外はなかったなあ。
この本を読むと、まさくんもこの相談に行ってたかもしれないと思えてくる。
これまでの感覚だとふつうっぽいことがDr.ノムラは否定的であったりするもの。
去勢&不妊手術は「子どもを産ませるつもりがないのならしておくべき」と教わった口ですから。
ワンさんたちのため、と言いながら人間の都合に基づいてることが多いのではないかな、と。
まさくんは何を相談しただろうか。
「カクテキ以外の人が出してくれたごはんは位置が違って困ります」
「花火、爆竹、雷、強風をこの世から失くして下さい」
「カクテキが日に何度もボクの鼻の匂いを嗅いできます」ああまた恋しくなってきた…。
質問毎に添えられている内田かずひろさんのイラストもキュート。「シロと歩けば」、大好きだもの。
内田さんの書くワンさんはちょっとしたしぐさがたまらない。
前足かくっと曲げてたり、寝ている時顔の下に前足敷いてたり、と絵なのにそこにワンさんがいるような感じがする。
表紙では困り顔のワンさんたちが、裏表紙ではお悩み解決してにこやかになっているのも犬バカ心にはたまりません(笑)。
シロと歩けばワン!
「シロと歩けばワン!」
 [コミック]
 著者:内田 かずひろ
 出版:竹書房
 発売日:2002-09-17
 価格:¥ 1,000
 by ええもん屋.com

敗者復活
「敗者復活」
 [単行本]
 著者:サンドウィッチマン
 出版:幻冬舎
 発売日:2008-09
 価格:¥ 1,365
 by ええもん屋.com

サンドウィッチマンがM-1で優勝した時、彼らの名前は知っていたが姿を見るのは初めてだった。
一緒に住んでる「伊達」と「富澤」、と名前までわかるのに。
私が彼らを知ったのは本書でも触れられていたTBSラジオの「伊集院光 日曜日の秘密基地」でのリポート。
確かに声だけなのでどっちがどっちなのかは判別できてなかったな。
リポートも好評で伊集院さんとも仲良くなったらしく、彼らの故郷仙台の名物を食する旅に行った話も思い出したなあ。
そんな地味めのサンドウィッチマンが敗者復活から優勝を遂げたことは自分には全く無関係なのに妙に嬉しかった。
まわりにも「ね、彼ら知ってる?私は知ってるよ」と得意気だったかも(笑)。
しかし、本書でこの頃のことを読むと私が知らないだけでテレビでも好評だったのですね。
それにラジオ出演はネタ以外のことだったので富澤さんにはかなり苦痛だったのかなといらないうえに手遅れな心配をしてしまった。
同じ地点をそれぞれの視点からどう見ていたのかがわかってとても興味深い。
二人の間の見えない力があるからこその今までだしこれからなのだな、と改めて応援したい気持ちになった。
出だしは読んでるこっちもおっかなびっくりとはいえ少々ぎこちない文章がだんだんと読ませるものになっていくのも含めて楽しめました。
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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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