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本の感想
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第七女子会彷徨 1 (リュウコミックス)
「第七女子会彷徨 1 (リュウコミックス)」
 [コミック]
 著者:つばな
 出版:徳間書店
 発売日:2009-07-18
 価格:¥ 590
 by ええもん屋.com

帯のせいで読みました。だって「それ町」の石黒さん推薦ですよ。
「つかみどころのないフワフワ日常譚、これをギャグマンガのつもりで描いたと言うから恐ろしい」と絶賛されているので読んでみないとね。
内容は…SF?
でもそういうことがふつうに起きている町なので、彼女たちにとってはSFではない。
主人公金やんと高木さんは、友達選定システム(成績評価がある!)によって友達となった(タイトルの「第七~」というのは彼女たちの組み合わせ番号が7番だったからのようだ)。
金やんはこの友達選定システムに対して否定的。
「友達は交流して自然になるもの」という考えを持っていて、組み合わされて友達になることに抵抗があるけど、高木さんのことは好き。
システムがなくても自然にボケ&つっこみコンビが生まれていたかもしれない。
こんなふつうの金やんなのに、続々出てくる突飛なものはふつうに受け止める。
まあ、そういう話だから(笑)。
1話に登場する「目覚まし君太郎」、設定した時刻に眠りそして覚醒できる睡眠調節機というスグレモノなのだが(イタズラ含めて・笑)、バウリンガルみたいなものをヘアバンドやカチューシャのように頭に装着しなければならない。
今だって、寝過ごし防止グッズとして腕時計や耳にかけるような目立たないものがあるのに、何故にそんな大きさ?とのギャップも○。
まわりの書き込みも結構ツボ。
行方不明犬マリリンの、決して万人にかわいいと思ってもらおうとは考えていない描かれ方(注:私はかわいいと思う)、マリリンの服(ぐるっと着るニットっぽいヤツ、コーギーが着ているイメージ)、金やんと高木さんが行った映画館に、見るものとは関係なく貼られている「壮絶!!犬のケンカ」のポスター(とりあえず犬の足跡なんか入れてるけど、かえって無気味♪)等等好みがたくさんだ。
「壮絶!!犬のケンカ」見たいぞ(笑)。
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ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上
「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:スティーグ・ラーソン
 出版:早川書房
 発売日:2008-12-11
 価格:¥ 1,700
 by ええもん屋.com
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下
「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:スティーグ・ラーソン
 出版:早川書房
 発売日:2008-12-11
 価格:¥ 1,700

大物実業家ヴェンネルストレムに関する記事が裁判になり名誉毀損で有罪となった「ミレニアム」発行責任者のミカエル。失意のミカエルの周辺を大企業ヴァンゲルグループの前会長ヘンリックは調査員を雇って調べさせる。担当したリスベットの報告から、ヘンリックは兄の孫娘ハリエット失踪事件の調査をミカエルに依頼する。事件を解決すれば共通の敵であるヴェンネルストレムを今度こそ葬り去れる情報を渡すという条件付きで。ミレニアムから離れることを考えていたミカエルはこの依頼を受け入れる。

世界で800万部売れたとか、出版を待たずに著者が亡くなったとか大きな話題だし、好きな書評家さんが絶賛しているので興味が湧かないわけがない。
それに久々のスウェーデン小説だし(読んだなあ、マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールーのマルティン・ベック)。
しかし、上巻はいささか戸惑う。
リスベットの優秀さ、ミカエルが調べ始めたハリエット事件の表情などは見えるのだがどうも乗れない。
下巻になって、二人が顔を突き合わせてからは転がるように進んでいくので一気だったが。
各章タイトルの裏にスウェーデンでの虐げられた女性の立場が書かれているが、ミカエルが探し出してしまった事件の本質もそういうことだった。犯人が精神を病んでいるのだが、女性の扱われ方が無関係とはいえないかも。普通の女性でもひどいめにあっても口をつぐむ、さらに立場の弱い、身寄りのない人を選ぶ、人の心とはいえない。
この真相に直面したリスベットとミカエルの感情が違う。
警察に通報し、全てを知らせるべきというミカエル。しかしリスベットは「警察とは関わりたくない」。
ここらへんにリスベットのタトゥーの意味や、社会不適合者とされていることが隠されているのかもしれない。
最初から三部作と聞いているので(本当はもっと続くはずだったようだが)、リスベットのこれからがとても気になる人なのだが…。
ハリエットの失踪は「え?」だし、失踪事件解決後の新情報でヴェンネストレムと対決があるのかと思いきや、逃げちゃったうえにあんなだし。これならヴェンネストレム部分は私にはいらなかったなあ。
リスベットに多くの謎があるようなのでシリーズ続きは彼女の生い立ちや、ミカエルと出会ったことで無意識に心の通い合いを求め、それに気付いて困惑する彼女、はたまたそんな彼女を見てミカエルはどうなるのか?、そういった感じで読みたいな、と。

余談
ただ単にスウェーデンつながりというだけですが。
先日WOWOWで、ヘニング・マンケルの刑事ヴァランダーのドラマを三本見た(イギリス製作)。
「目くらましの道」を非常に体調の悪い時に読んだせいか「自分には合わない」と思っていたが、視聴後「原作を読み直したい」と変わった。一作目から読まなかったというのも原因だったかも。
「合わない」と思ったわりには「ミレニアム」より好みだったな、と今なら思えるし。
8月3、4、5日と再放送があるので見られる環境の方にはおすすめ。
そしてミステリチャンネルでは8月14日から本家スウェーデン製作の「刑事クルト・ヴァランダー」の放送開始。予告見た限りではとても期待しているのですがどうでしょう?
prints (プリンツ) 21 2009年秋号 特集・安野モヨコ [雑誌]
「prints (プリンツ) 21 2009年秋号 特集・安野モヨコ [雑誌]」
 [雑誌]
 出版:プリンツ21
 発売日:2009-06-26
 価格:¥ 1,500
 by ええもん屋.com

今年漫画家デビュー20周年となる安野モヨコさんの特集号。
正直、ヒット作のマンガはどれも読んだことがなく、「オチビサン」で興味を持った口。
なのでグラビア部分はあまり関心ないが、オチビサンのできるまでを詳細に見せてくれるページに感動。
オチビサンって版画だったのか!
原画と新聞掲載時の雰囲気の違いにもうっとり。
パンくいが鎌倉を案内してくれるのもかわいすぎる。
これが見られただけで私は満足。
各界の安野ファンの方々の言葉は漫画を読んでいない身にはいまひとつ関心持てないが、パートナーである庵野さんからのメッセージには熱さを感じる。

庵野さんで思い出したが、島本和彦さんの「アオイホノオ」を読んで、島本さんと庵野さんが同じ大学で同学年だったと知った。
あまり出てこないけどとてもステキで、漫画のキャラクターとしてファンだったりする(笑)。

「オチビサン」の2巻、もすぐ発売なんだ!
オチビサン2巻
「オチビサン2巻」
 [単行本]
 著者:安野 モヨコ
 出版:朝日新聞出版
 発売日:2009-08-07
 価格:¥ 630
 by ええもん屋.com
アオイホノオ 1 (ヤングサンデーコミックス)
「アオイホノオ 1 (ヤングサンデーコミックス)」
 [コミック]
 著者:島本 和彦
 出版:小学館
 発売日:2008-02-05
 価格:¥ 540
アオイホノオ 2 (少年サンデーコミックススペシャル)
「アオイホノオ 2 (少年サンデーコミックススペシャル)」
 [コミック]
 著者:島本 和彦
 出版:小学館
 発売日:2009-05-11
 価格:¥ 560

犯罪小説家
「犯罪小説家」
 [単行本]
 著者:雫井 脩介
 出版:双葉社
 発売日:2008-10
 価格:¥ 1,575
 by ええもん屋.com

作家待居の「凍て鶴」が賞を受賞し、映画化の話が持ち上がる。監督として近づいてきたのは人気脚本家の小野川。小野川は、このヒロインは実在した自殺系サイト運営者の自殺を連想させる、彼女の死の解明が映画のラストに必要だ、との独自の解釈で待居を困惑させる。小野川は自殺系サイトを取材したライター今泉をも巻き込み、待居の周辺に踏み込んでくる。

誰の視点から見ていいものやら。
多視点から語られるのかと思えばそうでもなく、交互形式かと思えばそれもまた違い、とらえどころがないのがまた不安を煽る。
自分の世界で脚本を挙げてくる小野川に「火の粉」で感じたような偏執的な恐ろしさを感じたが、小野川のものは本当にこだわりであった。それはそれでまた恐いが。
自殺系サイト「落花の会」幹部を探る今泉のパートは、彼女の気持ちの揺れも含めておもしろかったが読み終えて「どうだろう?」という気がする。
きっと小野川の登場が私に「火の粉」を連想させ、「犯罪小説家」という本がたどって欲しい道を踏み外してしまったのかもしれない。
それだけ「火の粉」が私には衝撃的だったということなのかな。
クライマックス部分で心が重なった二人の狂気にはぞっとさせられたので面白くなかったというわけではないのはおわかりいただけるでしょうか。

火の粉 (幻冬舎文庫)
「火の粉 (幻冬舎文庫)」
 [文庫]
 著者:雫井 脩介
 出版:幻冬舎
 発売日:2004-08
 価格:¥ 800
 by ええもん屋.com

何年か前に大ヒットしたバウリンガルがバージョンアップして再登場するらしい。

バウリンガルボイス ピンク
「バウリンガルボイス ピンク」
 [おもちゃ&ホビー]
 メーカー:タカラトミー
 発売日:2009-08-27
 by ええもん屋.com
バウリンガルボイス ブルー
「バウリンガルボイス ブルー」
 [おもちゃ&ホビー]
 メーカー:タカラトミー
 発売日:2009-08-27
バウリンガルボイス グリーン
「バウリンガルボイス グリーン」
 [おもちゃ&ホビー]
 メーカー:タカラトミー
 発売日:2009-08-27

初代バウリンガル、欲しかったんだけどうちデリケートなお坊ちゃまは変わったものを身につけられるのが大嫌い(何で試したのかは聞かないで・笑)。
固まって動かなくなるのは目に見えていたので断念。
そのお坊ちゃまももういないのに、こういう商品はついついチェックしてしまうなあ。
で、何故本の感想ブログにバウリンガルか?と言いますと、荻原浩さんの「ちょいな人々」内の「犬猫語完全翻訳機」を思い出したから。
いくらバージョンアップしていてもあそこまではないだろうな、いや、ありかも、むしろそうであって欲しい、と無責任な期待を寄せるのでした。

ちょいな人々
「ちょいな人々」
 [単行本]
 著者:荻原 浩
 出版:文藝春秋
 発売日:2008-10
 価格:¥ 1,600
 by ええもん屋.com

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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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