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本の感想
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トリガー
「トリガー」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:板倉 俊之 (インパルス)
 出版:リトル・モア
 発売日:2009-06-29
 価格:¥ 1,575
 by ええもん屋.com

お笑いコンビ、インパルスの板倉さんの初小説。
ネタをやっているところはあまり見たことないのですが、「世界まる見え!テレビ特捜部」で時々見せる「悪さ」が好きなので読んでみました。
そうそう、この番組でエアガンやサバイバルゲームの趣味を披露してましたね。
銃の存在感は、その影響もあるのでしょうか。

2028年、国王制になった日本で犯罪を減らすために「射殺許可法」なる法律が制定された、という設定。
射殺許可法とは、各都道府県に一人「トリガー」という、全ての犯罪者に裁判なしで即刻死刑を下す人物が配置されるというもの。
支給される銃にはICチップが内蔵され、住民登録している都道府県から出るとロックされる等の決まりごともありますが、トリガーがどのように銃を使っても法的には問題なし、ということらしい。

章のタイトルが人名なので、それぞれのトリガー視点で話が進むのかと思ったら、時々違うので注意が必要(笑)。
ここは統一してもらったほうがよかったような気もするけれど、誰がトリガーかあえて明かさないようにしているのかしら?

志願者の脳波測定で、国王により近い者がトリガーに選ばれるらしいが、積極的に処刑するもの、射殺許可法に反対の立場のもの、銃の重圧で壊れてしまうもの、と様々なのは面白かった。
でも、アドレナリン分泌のタイミングや量までもが国王に近い者が選ばれたにしては違いすぎないか?という気がしないでもない。
そこが、まったく同じ人間なんていない、コントロールなどできない、ということの面白さなのかもしれないけど。

話がリンクを持っているような部分や、仮想世界のアイデアも好きだけど、「~拭っているのは汗だけではなかった~」に代表されるような表現は少し寂しかったかな。
でも次にどんなことを考えてくれるのか、たいへん興味があります。
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3月に読んだ本で特筆すべきは「奇界遺産」
でっかくて高いのでまず調査のために図書館で借りたが、なんとも私好み♪
繰り返し手に取りたいので購入決定。
この素晴らしさを多くの人に伝えたいけれど、伝え下手なのでもどかしいことこのうえない。
少しでも気になったら、その大きさにひるむことなくまずは図書館で手にとってページをめくっていただきたい。
なんともいえない奇妙な世界があなたを待っていますよ。

3月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1859ページ

奇界遺産奇界遺産
素晴らしい!ゲテモノ、へんなもの、という目で見てももちろん面白いが、人の力のすごさを改めて思い知った。
読了日:03月27日 著者:佐藤 健寿
屍車 (集英社文庫)屍車 (集英社文庫)
勢いがありすぎたのか、途中から落っこちちゃいました(私が・笑)。
読了日:03月26日 著者:ジョー シュライバー
ボールのひみつ―野球、バレー、サッカー、バスケ、テニスetc.様々なボールの歴史や秘密 (MONO Visual series)ボールのひみつ―野球、バレー、サッカー、バスケ、テニスetc.様々なボールの歴史や秘密 (MONO Visual series)
ボールの歴史もかなり熱い。部活が懐かしくなりました。
読了日:03月23日 著者:
追想五断章追想五断章
小説と、最後の一行と、本当の組み合わせと芳光の苦しさが重なりすぎて読んでるこっちも苦しかった。でも見事。
読了日:03月22日 著者:米澤 穂信
図地反転図地反転
何に着目して読むかで、明確な解決がないことへの感想も違ってくるのだろうな。私は肯定派。
読了日:03月16日 著者:曽根 圭介
ここに死体を捨てないでください!ここに死体を捨てないでください!
流平君って、こんなにおバカさんでしたっけ?(笑)
読了日:03月10日 著者:東川 篤哉
幽霊の2/3 (創元推理文庫)幽霊の2/3 (創元推理文庫)
ゲームとしてではないタイトルの意味がわかるところが最高潮。
読了日:03月02日 著者:ヘレン・マクロイ

読書メーター
奇界遺産
「奇界遺産」
 [大型本]
 著者:佐藤 健寿
 出版:エクスナレッジ
 発売日:2010-01-20
 価格:¥ 3,990
 by ええもん屋.com

素晴らしい!
表紙のインパクトそのままの本だった。
奇妙な建築物、風習…それらは紛れもなく人が作り上げている。
そんなエネルギーに満ち溢れた写真ばかり。
そしてツボをついたコメントにも、心を捉えられてしまった。
やっぱり一番のお気に入りは「奇矯」、へんなところの写真かな。
中華圏のテーマパークは、彩り、コンセプト、大きさ、どれをとってもどうかしているとしか思えない。
いろんな意味で涙が出てくる。
繰り返しになるが、これらを作り上げ、守っているのは人なのである。
たとえそれが地獄絵図であろうとも、漲る力のすさまじさに感服する。
どんなものだろう?と図書館で借りたのだが、是非とも手元に置きたくなる一冊となりました。
屍車 (集英社文庫)
「屍車 (集英社文庫)」
 [文庫]
 著者:ジョー シュライバー
 出版:集英社
 発売日:2009-11
 価格:¥ 720
 by ええもん屋.com

仕事を終えて家に戻ったスーを待っていたのは、娘を誘拐したという電話。犯人は、警察へ連絡することを拒否し、指示通りに六つの町を通り、明朝に最後の町にたどり着くことを要求。一心不乱に指示に従うものの、生き返るロブスター、自身の事故の傷の消失、と行く先々でスーは奇妙な体験に襲われる。

「24」並みに時間刻みで進むけど、私にはその効力も終盤手前までだったかな(笑)。
この誘拐事件と、18年前にスーが関わった殺人事件、そして全ての始まりである200年前の連続殺人事件との関わりとか面白かったのですけども。
たとえどんな状況でも、どんな怪物にでも、愛するわが子のために立ち向かう母親の愛の強さ、そういうお話でした。
格安家具量販店完全ガイド (100%ムックシリーズ)
「格安家具量販店完全ガイド (100%ムックシリーズ)」
 [大型本]
 出版:晋遊舎
 発売日:2010-03-19
 価格:¥ 580
 by ええもん屋.com

「IKEA&ニトリ 覆面調査!!」の表紙中央の大文字に気を取られてうっかり購入(笑)。
うっかりもそのはず、昨年末にテレビとレコーダーを買い換える時にさんざん参考にさせてもらった雑誌「MONOQLO」、「家電批評」のところじゃないですか。
IKEAには行ったことがないが(噂では広すぎて初心者にはキツイって聞くし)、ニトリなら近くにあるし、もう一つの特集「無印良品 辛口採点簿」もよく行くだけに気になるところ。
家具、キッチン用品、寝具、ファブリックとそれぞれのプロが商品を手にとっていいところ、悪いところを正直に語ってくれているようです。
これからの必要に応じた商品選びの参考になりそうで、実際IKEAやニトリに行く行かないは別として、他の店でもいえること、ためになることばかり。
そう思ったのは私が素人過ぎるから?
IKEAでの買い物の仕方ガイドなるものもあって、これを読む限りでは益々足は向かなそうだ(笑)。
ニトリについては、この前必要な品を見に行った時に感じたこと「そろえるにはいいかもしれないけれど、選択しようがない」が言葉を変えて、キッチン用品の小見出しになっているのにびっくり。
やはりこの雑誌と相性いいのかも(笑)。
楽しみにしていた無印良品の調査は、「あれ~あんまりなじみのあるものがないなあ?」と思ったら、私が買うのは主に食品だったということが判明。
あ、枕は持ってる、すでに販売終了品だけど(折りたためて使えて、その時の好みによって高さ調節できるから気に入ってるのになあ)。
巻末にはこらら三店での「ベストバイ&ワーストバイ 厳選カタログ62」というのもある。
ワーストバイのがっかりアイテムであげられているソファの色違いをどこかで見たことがあるような気がするのは、文字通りがっかり(笑)。
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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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