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本の感想
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世界一わかりやすい「速読」の教科書
「世界一わかりやすい「速読」の教科書」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:斉藤 英治
 出版:三笠書房
 発売日:2010-04-27
 価格:¥ 1,470
 by ええもん屋.com

私は本を読むのが遅い。
そして海外ドラマも大好きなので本を読む時間が少ない。
でも本は好き。
なので、短い時間でももっと本が読めたら、と思って試してみた。
目を早く動かすトレーニングではなく、速読耳トレーニングで脳を活性化させるものだとのこと。
付録のCDを巻末テキストを見ながら聞くだけというトレーニング、早速試しましたが…私はだめな人みたいだ(笑)。
少しスピードは上がったような気はするけど。

「なおしておきたい2つのくせ」として
①黙読していませんか?
②同じ文章のまわりをウロウロしていませんか?
とあるが、見事に二つともあてはまる。
ここを意識していくことが、脳の活性化のブレーキを外すことになるのかもしれない。

ちょっと気になると、周辺や前のページまで繰ってウロウロしちゃうのですよねえ。
でも小説だと、このウロウロが大切なこともあるような気もするけど。
脳が活性化していれば、ウロウロしなくてもすむってことなのかな。

もう少し時間を置いて、またトレーニングしてみようかな。
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ロング・ドッグ・バイ (ミステリーYA!)
「ロング・ドッグ・バイ (ミステリーYA!)」
 [単行本]
 著者:霞 流一
 出版:理論社
 発売日:2009-04
 価格:¥ 1,680
 by ええもん屋.com

犬絡みで選んだ本。
いや~楽しかった!
アローの男気、ボンタの素直さ、DOOG8の面々の特技に脱帽。
もちろん長老の元警察犬ウオッチの導きも素晴らしい。
ミステリというよりも、犬たちの冒険活劇といった趣。
特技を駆使して力を合わせて行動する様子は、こっちもわくわくする。
年長者が年下を指導し、年下は年長者を敬い、その中でお互いに成長していく、そんな社会性をうらやましく感じる。
それもこれも、浮羅田町のシンボル、レノの人徳(犬徳?)によるところが大きそうだ。
引っ越してもボンタはきっとまっすぐに育つに違いない。
私も今度犬と暮らす機会があれば、浮羅田町に住みたい。
そして one more(笑)。

巻末、著者の飼い犬が解説を書いているという趣向も私は好き。
「貴方は一日にどれくらい犬のことを考えています?」と私は他人に質問してましたなんて、自分では書けませんけれど、犬バカとしては非常にナイスな情報(笑)。
参考資料として数冊本が挙げられてますが、「のら犬ローヴァー町を行く」「心とろかすような」、と最近読んだ本があって、なんとなく愉快。
ラスト・チャイルド (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1836)
「ラスト・チャイルド (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1836)」
 [新書]
 著者:ジョン・ハート
 出版:早川書房
 発売日:2010-04-09
 価格:¥ 1,680
 by ええもん屋.com
ラスト・チャイルド(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
「ラスト・チャイルド(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)」
 [文庫]
 著者:ジョン・ハート
 出版:早川書房
 発売日:2010-04-30
 価格:¥ 840
ラスト・チャイルド(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
「ラスト・チャイルド(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)」
 [文庫]
 著者:ジョン・ハート
 出版:早川書房
 発売日:2010-04-30
 価格:¥ 840

早川書房創立65周年&ハヤカワ文庫40周年記念とかで、ポケミスと文庫上下巻が同時期に発売。
私はポケミスは形的にどうも読みにくく、文庫の方が好き。

13歳のジョニーは、一年前に誘拐された双子の妹アリッサの行方を懸命に捜している。
アリッサの誘拐直後、父親も姿を消し、母親は酒とクスリ漬けの日々、そこにつけこんだ地元名士の暴力。
ジョニーは、元通りの幸せな日々が戻ってくるかのようにアリッサ捜索に心血を注ぐ。
前二作(「キングの死」「川は静かに流れ」)、主人公の青臭さが応援したくも鼻につく部分が多かった。
しかし今度の主人公は13歳の少年。
幼い心は年齢そのものなので素直に応援できる。
むしろ、大人にならざるを得なかった部分が逆に胸を打つ。
対して、2トップ主人公ともいうべき刑事の青臭さが目立つ(笑)。
それはそれで好きだけど。

罪悪感とは、正義感とは、赦しとは、親とは、子どもとは、家族とは…もうだめかもしれない家族の再生、読み応えがあった。
「グリーンマイル」風なところも、メリモン家、フリーマントル家の源へと導いてくれ、ラスト・チャイルドのタイトルも響く。

ジョニーの母親が、父親失踪の理由を知り流す涙が印象的。
今までの涙とは違う、再生へ向けて必要な涙だったのだな、と。
「コールド・ケース」見てると、時々「これは穿り返してはいけないだろう」という気がすることもある。
が、立ち直るには、新たなスタートを切るには、事件の解決は必要であると改めて感じた。
ジョニーがジャックに手紙の返事を書くまでに期間があることも、二人のこれからを信じさせてくれるように思えた。

文庫の表紙は、読後に見ると泣けてくる。
バセンジーは哀しみの犬 (創元推理文庫)
「バセンジーは哀しみの犬 (創元推理文庫)」
 [文庫]
 著者:キャロル・リーア・ベンジャミン
 出版:東京創元社
 発売日:2010-04-30
 価格:¥ 1,029
 by ええもん屋.com

私立探偵レイチェル・アレグザンダーと、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアのダシールのコンビの、ハードボイルドミステリの第一弾らしい。
前知識もなく、とりあえず犬が出てくるということで手に取った(笑)。
被害者クリフォードはゲイ、彼の飼い犬バセンジーのマグリットはドッグショーのチャンピオン犬で、トレーナーはクリフォードに許可なくマグリットの交配を手がけていた、残された恋人はクリフォードの描いた絵の権利を持ち、画廊と組んで個展を開いて収益を得ている、と怪しさを散りばめながら、たどり着いた真実はまた別なもの。
犯人はどうしてマグリットまで殺そうとしたのかは理解に苦しむが、だからこその悲痛な人間関係はこたえました。

ドッグショーや交配の裏側や、サービス・ドッグとしても活躍するダシールの穏やかさといったものはとても興味深かった。
犬側の語り口はないのに、存在感を示してくれるダシールの優しさをもう少し知りたいなあという気になった。
このダシールの犬種、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアはピットブルの別名だと思っていたら、それぞれを支持する側の言い分もあるのですね。

タイトルにあるバセンジーという犬種も初めて知った。
愛蔵書でもある「世界の犬図鑑」で調べましたよ。
吠えずに鳴く、という特徴に心打たれました。
近所に、本当に吠えなくて鳴いてる(泣いてる?)ワンコがいるのでバセンジーの血が混ざっているような気がしてきた。

新 世界の犬図鑑
「新 世界の犬図鑑」
 [大型本]
 著者:山崎 哲,小島 豊治
 出版:山と溪谷社
 発売日:2004-04
 価格:¥ 3,990
 by ええもん屋.com

5月に読んだ本で得た豆知識を家族に披露したら鬼畜扱いされました(笑)。
どの本のどことは申しませんが、想定のことではなく、著者もあとがきで参考元を書かれているように、本当のことなのですよ(たぶん。情報元までは見てないから)。
それなのに、私が責められるの…(泣)。


5月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2257ページ

絶叫委員会―天使的な言葉についての考察絶叫委員会―天使的な言葉についての考察
自分も参加しているのに意味不明に思える言葉も興味深いけれど、まったくの通りすがりの言葉はまさに天使かも。
読了日:05月30日 著者:穂村 弘
整形前夜整形前夜
熱中していた作家の本に突然寄り付かなくなるとか、階段を降りる時にふと感じることとか、わかるなあ。
読了日:05月28日 著者:穂村 弘
のら犬ローヴァー町を行く (Hayakawa novels)のら犬ローヴァー町を行く (Hayakawa novels)
シニカルで厳しく優しい、生きることに正面から向き合っているローヴァー、かっこいいです。
読了日:05月22日 著者:マイクル・Z. リューイン
雑貨コレクターのうちの中雑貨コレクターのうちの中
ものがぎゅうぎゅう犇いているのを想像したが、すっきりしていることに驚く。到達点を過ぎたからこそとも言える、その過程を読めるのも楽しかった。
読了日:05月19日 著者:森井ユカ
それでも町は廻っている 7 (ヤングキングコミックス)それでも町は廻っている 7 (ヤングキングコミックス)
タケルのカード仲間、ドラマーとして誘われる針原さん、タッツンの呼び名の広がり、そんな町が廻っているからこその広がりが気持ちよかった。ジョセフィーヌの登場不足は大問題ポコ(笑)。
読了日:05月19日 著者:石黒 正数
心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫)心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫)
パーフェクトブルーより、マサの生活感が強く漂っていて、犬好きには匂いまで感じられるようだ(笑)。残酷な事件にも、わずかでも人を信じる心を残してくれているところが好き。
読了日:05月14日 著者:宮部 みゆき
襲撃者の夜 (扶桑社ミステリー)襲撃者の夜 (扶桑社ミステリー)
「オフシーズン」とまとめて読みました。前作のほうが好みだったかな。民家まで出向いてきたうえに語られてしまったことで、得体の知れない恐怖が薄まってしまった気がする。
読了日:05月09日 著者:ジャック ケッチャム
パーフェクト・ブルー (宮部みゆきアーリーコレクション)パーフェクト・ブルー (宮部みゆきアーリーコレクション)
設定だけだと青春ものなのに、苦すぎる。ただ兄貴が大好きだった、と言える進也の清々しさに救われます。個人的には、犬の名前とジャーマンシェパードに食いついてしまいました(笑)。
読了日:05月04日 著者:宮部 みゆき
オフシーズン (扶桑社ミステリー)オフシーズン (扶桑社ミステリー)
襲撃が始まってからの勢いにやられました。残酷描写は人を優しく見守る心があるからこそだと。
読了日:05月02日 著者:ジャック ケッチャム

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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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