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本の感想
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比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)
「比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)」
 [単行本]
 著者:P.G. ウッドハウス
 出版:国書刊行会
 発売日:2005-02
 価格:¥ 2,100
 by ええもん屋.com

以前に途中まで読んだ記憶はあるけれど、どうして最後まで読まなかったのか理由がわからない。
くだらなくって実に私好みなのに。
おっとり主人のバーティーと、しっかりもの執事ジーヴス、間抜けな友だちビンゴ、強烈なおせっかいアガサ伯母さん、イタズラ方面に勤勉な従兄弟のクロード&ユースタス、誰もが愉快すぎる。
とにかく、ジーヴスは曲者。
バーティーに絶対服従しているようで、実は操っているのだから。
かといって、バーティーを軽んじているわけでもなく、本人に気付かれることなく操縦している手腕には脱帽。
服装のセンスが気に入らないと冷たくするところもいいじゃないですか。
すぐに処分してしまうのではなく、人に譲ってしまったり焼いたりするタイミングも絶妙。
バーティーが完全におバカさんではなく、学はあるけれど生きていくにはちょっと何かが足りなくて(ビンゴが騒動のタネを持ち込んでこなければ大丈夫かもしれないけれど)、それをジーヴスなら何とかできて、という不思議な関係が大好き。
ジーヴスが、助けることと自分が利益を得ることは別、としっかりしているところも憎めない(笑)。
シリーズとしてかなり刊行されているが、まとめて読むのは危険な気がするので、そこそこのペースで読み続けたい。
ドラマにもなっているのですね。
訳者によると、ドラマ版バーティーはどうしようもないばかに描かれていて幻滅らしい。
それはそれで一度見てみたい(悪趣味)。
…って調べたら、バーティー役Hugh Laurie(ハウス先生) じゃないですかっ!
たいへんだ、何とか見る手段を探さねば(笑)。
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亡き妻へのレクイエム (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1817)
「亡き妻へのレクイエム (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1817)」
 [新書]
 著者:リチャード・ニーリイ
 出版:早川書房
 発売日:2008-10-10
 価格:¥ 1,260
 by ええもん屋.com

21年前に自殺したとされるその日に妻キャシーが書いた手紙が発見されたことから、自殺に疑問が生じ、気持ちに決着をつけて新しい生活を始めるために真相を探るポール、というコールドケースなお話。
本当にコールドケースで再捜査されているかのようだった。
キャシーという女性の姿がだんだんと浮かび上がってくるところとか。
謳い文句にあるサプライズよりも、保身のウソや、気遣いのウソ、そんなドラマ性が強く感じられるものでした。
だから、ひとりだけって言ったのに
「だから、ひとりだけって言ったのに」
 [単行本]
 著者:クレール・カスティヨン
 出版:早川書房
 発売日:2010-08-06
 価格:¥ 1,890
 by ええもん屋.com

母と娘の関係をテーマにした19の短編。
ひどく落ち着かない気持ちにさせられた。
でも次の話が気になって困るので読んでしまう。
無邪気で、悪意で、無関心ではないけれど無神経、でも愛情は流れているという、本当に居心地の悪い話ばかりだ。
親との関係がうまくいっているとはいえない自分だからそう感じてしまうのだろうか。
でも身につまされるというのとも違う気がする。
この本は12の言語に翻訳されていて、次作はこの本以上にアクの強いものになっているらしい。
この本で感じたことがまた再現されるのか、翻訳されたら読んでみたいと思う。
暑い。暑すぎる。
こうなると本を読むのにも身が入らない。
試に涼しい部屋に入り浸ってたら読み進んだよ(笑)。
というわけで、こんなものです。

コメント下さる方、返事が欲しくない場合はアレですが(笑)、できればお名前だけでも教えていただきたいなあと思います。
よろしくお願いします。

8月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1915ページ

キング&クイーン (100周年書き下ろし)キング&クイーン (100周年書き下ろし)
ああ、そういう仕掛けだったのか、と気持ちよかったです。安奈の後ろに結城中佐を探してしまう自分はどうかしていると思う(笑)。
読了日:08月31日 著者:柳 広司
オチビサン 3巻オチビサン 3巻
パンくいのバンダナ、ホントに前からパンが巻かれた形であったことにびっくり。
読了日:08月30日 著者:安野モヨコ
南米でオーパーツ探してる場合かよ!!南米でオーパーツ探してる場合かよ!!
相変わらず、動物写真がいい味。オーパーツのアヤシイ世界とさくらさんのアヤシイ人感がマッチしている(笑)。
読了日:08月20日 著者:さくら剛
マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴンマイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン
できすぎ感も強く漂うけれど、堀田家には許せてしまう。生きているサチさんに会えたことが一番かな。
読了日:08月16日 著者:小路 幸也
番犬屋マル あなたのたいせつなもの おまもりします。番犬屋マル あなたのたいせつなもの おまもりします。
大切なことを少しずつ学ぶ姿がかわいい。
読了日:08月11日 著者:きたやまようこ
海外とほほ旅行海外とほほ旅行
「とほほ」は著者が呟いているのではなく、とほほな人を吸い寄せる力だったみたい。
読了日:08月10日 著者:酒井 ひかり
蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)
静かすぎるともいえる流れが、すべて最終章のためだったとは。各章最後のミステリ案内は、いつまでたっても初心者の自分にはとてもありがたい(笑)。
読了日:08月08日 著者:乾 くるみ
家族の勝手でしょ!写真274枚で見る食卓の喜劇家族の勝手でしょ!写真274枚で見る食卓の喜劇
笑えるのは最初だけ。だんだん怖くなってくる。でもやっぱり一周して最後は喜劇だと思わないとやりきれない気もする。
読了日:08月03日 著者:岩村 暢子

読書メーター
オチビサン 3巻
「オチビサン 3巻」
 [単行本]
 著者:安野モヨコ
 出版:朝日新聞出版
 発売日:2010-08-06
 価格:¥ 630
 by ええもん屋.com

待望の第3巻。
表紙の手触り、英訳付き、といつもと同じであることに安心感。
できれば英訳のCDがついてるともっとうれしいのですが。
豆粒町のみんなの四季を一緒に楽しむのが一番なのでそれは二の次ですけども。

最近の新聞連載の方で、パンくい(表紙でギャロップにまたがってる薄茶色の紳士)のバンダナの中味がパンであると明かされていた。
後付け?と思って前の本をめくってみたら、ずっと前からバンダナは何かをくるんでいるような形だった。
ナゼニのバンダナは先がひらりとしているので、最初っからパンくいは隠されたパンと共に描かれていたことに新発見のような喜びを感じる。
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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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