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本の感想
レッド・ボイス (Hayakawa Novels)
T.ジェファーソン・パーカー 七搦 理美子
早川書房
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主人公ロビー・ブラウンロー刑事は、3年前に人を助けようとしてホテルの6階から落ちた。
命は助かったが頭を強く打ち、共感覚を持つようになった。
ロビーの場合、話し相手が嘘をついていると赤い四角が見えるという。
これが邦題の所以でしょうね。
この設定を読み、特殊能力さんの話は勘弁して欲しいと思ってしまったが、訳者あとがきによるとこの共感覚というのは実際にあるらしい。
ある刺激を受けたとき別の感覚が伴うことを共感覚と呼び、どの感覚が結びつくかは人それぞれだが、ロビーのように視覚と聴覚が結びつく場合が多いらしい。
本当にあることなら新しいことを知る機会だ、でも超能力刑事として奔走していたらどうしよう、と迷いながらも読む。
迷ったのは前作(?)「カリフォルニア・ガール」が私にはいまひとつだったからというのもある。
ロビーが取り組んだ事件の顛末は私好みではない。
大スキャンダルを見せておいて、殺人の真相は別のところですから。
それも解決しなければならないことであったのは確かだが。
共感覚の使われ方もただ見えるだけで中途半端だなあと思っていたが、むしろそれこそ自分が懸念したことじゃないのか?と少しばかり反省。
ミステリとして読むとかなり消化不良。
しかし読み終えた後にロビーの再出発の物語だったのだな、と思えるとこの静かな運びにも納得。
知らず知らずのうちに静かに心を震わせられているという感じ。
でも反面、「サイレント・ジョー」のような深い唸りをもう一度体験したいな、とも。
サイレント・ジョー (ハヤカワ文庫 HM)
T・ジェファーソン・パーカー
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