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本の感想
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サーバーおじさんの犬がいっぱい
「サーバーおじさんの犬がいっぱい」
 [単行本]
 著者:ジェイムズ サーバー
 出版:筑摩書房
 発売日:2009-03
 価格:¥ 2,310
 by ええもん屋.com

偶然手にしたのですが、犬といえばジェイムズ・サーバーといわれるくらいに犬関連の話をたくさん書いている作家らしい。
イラストも、生活している犬の感じが匂ってくるようでなんともいえない。
表紙にもいるブラッド・ハウンドちゃんのパラパラまんがが右ページ下で楽しめるのもステキ。
サーバーは1930年代から1950年代に活躍した人とのことなので、当然書かれているのもその頃のこと。
でも、時代が変わっても犬をとりまく、犬を愛する人の行動は変わらないのだな、と古さは感じられない。
犬と生活をしたことのある人なら、どれを読んでも頷けるし、そのユーモアにも隣にその犬がいるような錯覚を起こすと思う。
そんな中、メドゥヴィというプードルとの思い出と、死に対して捧げた「メモリアル」は心に沁みる。
これをもっと前に読んでいたなら、まさとのお別れにも毅然としていられたかもしれないと思うとまた涙、だ。
犬は私などよりよっぽど賢くて、その時がきたらたったひとりで受け入れる覚悟ができているのだ、とそう思えていたなら別れの時はもう少し違っていたかもしれない。
こういう気持ちにさせてくれるサーバーも、「メモリアル」について「亡くした直後に書いたので、そこかしこが夕暮れ色に染まっている」というので、愛するものとの別れとはそういうものなのだな、と。
しんみりしてしまったけれど、全編通じてユーモアに溢れていて楽しい本。
気に入った描写を引くと
辛抱強くて熱心なイングリッシュ・ブラッドハウンドが私服警官だとすれば、ジャーマン・シェパードは制服警官だ

ジャーマン・シェパードの犬刑事レックス、本当は制服警官なんだ!(笑)
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ダブル・ジョーカー
「ダブル・ジョーカー」
 [単行本]
 著者:柳 広司
 出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
 発売日:2009-08-25
 価格:¥ 1,575
 by ええもん屋.com

たいへん面白かった「ジョーカー・ゲーム」の続編。
とは言っても、一話完結式の短編集。
でも、順番に読んだ方が結城への惹きつけられ方が違うと思う。
その結城の過去の任務が描かれる「柩」もいいが、D機関と風機関の仕掛け合い「ダブル・ジョーカー」が一番好き。
この本を読める興奮もあったかもしれないが(笑)。
「この人がD機関の人かな♪」とわくわくしながら読む興奮もあるが、どの話でも話ごとの主人公が最後に愕然とする様にやられる。
そこにこだわると、ラストの「ブラックバード」では涙すら浮かんでくる。
もっと読みたいけれど、どうだろうか。
ミステリが読みたい!〈2010年版〉
「ミステリが読みたい!〈2010年版〉」
 [単行本]
 出版:早川書房
 発売日:2009-11
 価格:¥ 700
 by ええもん屋.com

ミステリマガジンと分冊になってから毎回購入しているものの、どうも気に入らなかった。
しかし今回ガラッと雰囲気が代わり、たいへんに好みの形式。
国内・海外ベスト20の発表だけではなく、それぞれ上位100冊を紹介している。
それだけではなく、例年あったように発売されたミステリ本総目録まで。
どの本にどんな感想を持つかなんて様々なので、紹介できる範囲をできるだけ広げてくれたことはとても嬉しい。
ベスト100のガイドでは、ストーリー・サプライズ・キャラクター・ナラティヴの四つの基準がそれぞれ25点満点で評価されているので、自分の好みの作風をさぐる手助けにもなるかも。
真ん中あたりにある、多岐にわたったジャンル別ベスト5も、いろんな感じ方がわかっていいかも。
巻末には、「海外ミステリ オールタイム・ベスト100 forビギナーズ」と題したリストも。
ミステリ好きだけど、目先のものに流されて読む傾向にある自分のような万年ビギナーズにはもってこいの企画。
巻末の企画はともかく、この形式を続けてくれるならこの時期に出る他社のランキング本は買わないと思う(笑)。
実際、今年は買わない。
よつばと!  9 (電撃コミックス)
「よつばと! 9 (電撃コミックス)」
 [コミック]
 著者:あずま きよひこ
 出版:角川グループパブリッシング
 発売日:2009-11-27
 価格:¥ 630
 by ええもん屋.com

よつばが全開なのは相変わらずで楽しいのですが、何かが違うような…?
あ、風香だ、風香がへんなTシャツ着てない!(笑)
季節が変わって服装も変わったからではない。
長袖Tシャツは着ているのだもの。
ストーリー同様、夏にはいろんな意味で夏のマジックがかかっていたということなのだろうか。
よつばが風香にコーヒー飲ませたくて、でもジュラルミンも離したくなくて、どっちもおろそかになっているところなど見事ですけど、夏の魔法は偉大だったな、という気がしてならない。
否定ではない。
それは自分が経験した、本当の意味での夏休みから新生活への流れにすごく似ているもの。
今回、ヤンダが酒を飲めないという事実が披露され、好感度アップ(笑)。
しかし、何故テディベアのジュラルミンは「めええ~」と言う?
あんまり心の調子がよくない時には読まないほうがいい本もあるということを学びました(笑)。
元気だったら感想違ったかもしれないと思う本がありました。
まあ、そういうことも含めるのが本読みの楽しいところなのだと思うことにします。

11月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1642ページ

黒幕さん 1 (ビッグコミックススペシャル)黒幕さん 1 (ビッグコミックススペシャル)
黒幕さんのお付きの人(SP?)がおバカさんで好き。
読了日:11月29日 著者:ほり のぶゆき
アウトアンドアウトアウトアンドアウト
やっぱり矢能に惹かれる。もっと矢能を読みたいけど、大切なものがわかってしまった今後は期待もできるけど不安もある。
読了日:11月24日 著者:木内 一裕
愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)
間違ってないのにどん底のパトリックはツライ…
読了日:11月21日 著者:デニス レヘイン
それでも町は廻っている 6 (ヤングキングコミックス)それでも町は廻っている 6 (ヤングキングコミックス)
ジョセフィーヌがどうやってやって来たのかがわかって嬉しい。映画館のポスターは、つばなさんとの秘密メッセージか?(笑)
読了日:11月21日 著者:石黒 正数
眠る1分前に見るわんこの笑顔眠る1分前に見るわんこの笑顔
作り方はズルイ気もするけど、そんなことワンコの笑顔の前ではどうでもいいです(笑)。
読了日:11月21日 著者:
裏切り (小学館文庫)裏切り (小学館文庫)
あんまり今読む本ではなかったなあ…(苦笑)。
読了日:11月11日 著者:K・アルヴテーゲン

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