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本の感想
押入れのちよ
押入れのちよ
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荻原 浩
新潮社
売り上げランキング: 35409

「噂」を読んでちょっと気になる荻原さんの9編からなる短編集。
長編のじわじわと盛り上がってクライマックスへ向かうのもよかったが、瞬発力の短編も面白かった。
普通にホラーなものから読後にしんみりと優しい気持ちにしてくれるのにホラーテイスト、さらにはブラックコメディ、と多彩。
タイトルになっている「押入れのちよ」は優しい気持ちになれる。
見栄坊だった主人公が、格安の部屋に住む「ちよ」と出会ったことで自分を取り戻すお話。
人相判断のできるちよを就職先に使おうと試すが、ちよの悲しい生い立ちを聞いてからはちよのために!となる。
いい出会いだな~とこっちも喜べる。
どの話も好きだが昔読んだ「殺意の団欒」が凝縮されたような「殺意のレシピ」がお気に入りかな。
不仲の夫婦がお互いに「今日こそは!」と決戦の日を迎える。
その日のために年単位で計画している執念は見上げたもの。
打ち合わせもしないのに同じ日を選ぶなんて、やり直してみてもいいんじゃないかな?(笑)

まだ2冊しか読んでいないがスルーしていたのが後悔されるくらい、好みの作風の方であります。

殺意の団欒
文藝春秋
北村 太郎(著)ジェームズ・アンダースン(翻訳)James Anderson(著)
発売日:1989-06
おすすめ度:4.0

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無題
こんにちは。
この作品集の中では、「コール」が一番印象に残りました。
こんなシュチュエーションは初めてだったので、とても斬新でした。
ゆう 2008/01/19(Sat)  13:33 編集
Re:無題
ゆうさん、こんにちは。
「コール」は途中でえっ?となって読み返しましたよ。
その後に、そうだったのかと共にじんわりときますね。
優しい気持ちにさせてくれるものも、ブラックなものもとことん貫かれていてとても楽しめました。
【2008/01/20(Sat)  11:23】
無題
こんにちは。
この本はタイトルは聞いたことがありましたが、内容がどんなものかまでは知りませんでした。
ホラーの中にちょっといい話が混じっているのは良いですね。
じょせ 2008/01/20(Sun)  13:06 編集
Re:無題
じょせさん、こんにちは。
読むまで内容は想像つきませんでしたよ。
あったかくなれるものから、ひゃーっとなるもの、にんまりしてしまうものと実に楽しめます。
私はお気に入りですよ。
【2008/01/21(Sun)  10:38】
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