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本の感想
インシテミル
インシテミル
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米澤 穂信
文藝春秋
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時給11万2千円という法外な求人広告に吸い寄せられた男女12人。仕事は「暗鬼館」でルールに従い一日中行動を監視されながら7日間を過ごすというもの。一見お気楽そうだが、それぞれの部屋には殺傷能力のある武器が与えられ、監獄・霊安室といった部屋までが存在する。主催者の狙いはいったい…?そしてバイト仲間たちは無事に7日間を過ごせるのか…?

以下、内容を連想させる部分もあります



暗鬼館のルールというのが曲者。夜には出歩いちゃいけないなどというのはまあ理解できる。しかし時給以外に加算されるボーナスについてのルールが問題。
人を殺せば犯人ボーナスとして報酬2倍、正しい犯人を指摘できれば報酬3倍だもの。事件が起きた場合の解決についても、事実かどうかではなくその場のメンバーの半数の同意が得られるかどうかで決まる。正しいかどうかは問題ではないというのが恐いところ。
事件が何も起きなければ問題ない、と大人しく7日間を過ごそうと意見がまとまったのに3日めに一人が死体となって発見されたことからこのルールの重みが増す。
そこにいない自分も疑心暗鬼になってくる。どう落ち着くんだ?と先がとにかく気になる。そしてそうなったか、と(笑)。
彼女のある意味異常なところを終始疑いの目で見ていたけれど、あれは別物の異常さであったことにも…!
武器に添えられているメモランダムも古典ミステリに詳しければいっそう楽しめたのかな。
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無題
メンバーの半数の同意で拘束されるという仕組みは、スリリングでした〜。
2番目の殺人の動機が短絡的だと感じましたが、「ミステリ好きだからこそのパニック」はリアルかもしれませんね。
逆にテンションUPの結城の方がおかしいような・・・(笑)。
何気に続編を期待しているのですが、どうでしょう。
めみ URL 2007/11/29(Thu)  08:35 編集
無題
めみさん、こんにちは。
あの空間では殺人に動機なんてないですよね。
殺すか殺さないかだけですから。
>テンションUPの結城
ミステリ好きの血が騒いだのでしょうか。
得意になって自分の首を絞めちゃったので許してあげましょうか(笑)。
最初の断り書きをクリアした人なら満足できる話だったのでは?と思いました。
続編というと、須和名さんの館ですか。暗鬼館にどんな改善を施したのか興味ありますね。
カクテキ 2007/11/29(Thu)  09:25 編集
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