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本の感想
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本当はちがうんだ日記
「本当はちがうんだ日記」
 [単行本]
 著者:穂村 弘
 出版:集英社
 発売日:2005-06
 価格:¥ 1,470
 by ええもん屋.com

えーと、穂村さんブーム終焉の予感と書きましたが、重いものを読んだ後なのでこんな時に読むには最適かな?と思いまして。
やはり漂うデジャヴ感。
それでも目をつけるところが相変わらずステキなわけですよ。
「みえないスタンプ」なんてまさに私のツボなわけです。
みえないスタンプ帳があって私たちの行いや言動に対して誰かが判断してるんですよ。
こつこつと善行を繰り返していた人にある日たいへんな幸運が訪れる、その逆に小さいことでも悪事を重ねていると痛い目に合う、とか。
これはそれぞれ良いスタンプと悪いスタンプが引き換え時になったからなのだ。
これも言葉では表現できなかったけれど、穂村さんのこの例えで膝を打つほどにスッキリした。
しかし現実には「何も悪いことなんかしていないのにね」という人に不幸が、「そんなことばっかりして」という人に何の報いもなかったりする。
スタンプ係、ちゃんと見てくれよ!と叫びたくなる。
スタンプがあるんだ、と自分に言い聞かせないと辛くなることがあるからね。
何もおきていないとすればその人は引き換え時を後に回したんだ、と思うようにいたします。

穂村さんブーム終焉、と思ったのは恋愛について意外と前向きだからかもしれない。
性欲とか普通に登場するし。
そんな言葉が出てくると照れちゃうのではなくて、多少のがっかりが伴うのかも。
いったい私は穂村さんにどんな人間であることを期待しているのだ?
もっとダメな人であって欲しいんだろうな。
なんとも失礼な読者だ。
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