「によっ記」の穂村さんの初エッセイ集だったらしい。
タイトルを聞いて旅行が苦手?方向音痴?と想像したが、この「世界」とは「雰囲気」かなあ。
自然さを保てないことに苦悩する穂村さん。
うまく言葉にはできないけれど、なんとなく言わんとしていることは伝わってくる。
自分に向けられた感情に対する適正な感情表現の度合い、そんなことを考えてしまうことが世界音痴なんだな。
「パンピー」の、奇妙で的外れな優しさに涙した話など他人事ではない気がしてくる私も音痴なんだろうな。
パンピーって飲み物は知らんが。
半分くらい最後に短歌が添えられている。
私は短歌や詩のように言葉が少ないものを解する力がないのだが、ひとつとても胸を撃たれるものがあった。
サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい
今さらながら関心が強くなるのでした。
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