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本の感想
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クリスマスに少女は還る (創元推理文庫)
東京創元社
Carol O’Connell(原著)務台 夏子(翻訳)
発売日:1999-09
おすすめ度:3.5

クリスマス間近の町から二人の少女が姿を消す。家出?誘拐?事件に関わることになった警察官ルージュ・ケンダルは15年前に双子の妹が誘拐され殺されたことを思い出さずにはいられない。そこへ顔にひどい傷を負った女性が「あなたを知っている」とルージュの前に現れるがルージュの記憶にはない。この女性とルージュの過去、今回の誘拐事件との関連は?

ストーリーは捻くれた本読みには想像つく。
15年前の事件は冤罪だな、おそらく町の人が関わってるなとか、ルージュに近づいた謎の女性アリのことも。
しかしこれは話が見えていたとしてもその書かれ方に心奪われずにはいられない。
話が一段落したと思わせた後に控えていることが影響しているだろう。
監禁された少女たちの勇ましさが読みどころの一つなのだが、それがこんなことだったなんて。
事実を突きつけられても少女二人がいたことは動かしようがないくらいしみこんでしまっているもの。
読後、ああこれが、あああれもと次々に頭に浮かび、今度はルージュ、神父、アリたちの心に想いが広がり終わりが見つからない。
そんな何かを刻まれるような本でした。
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