「襲撃者の夜 (扶桑社ミステリー)」
[文庫]
著者:ジャック ケッチャム
出版:扶桑社
発売日:2007-05
価格:¥ 800
[文庫]
著者:ジャック ケッチャム
出版:扶桑社
発売日:2007-05
価格:¥ 800
「オフシーズン」と続編にあたる「襲撃者の夜」を続けて読破。
間にリハビリにと「パーフェクト・ブルー」を読んだけれど、あまり役に立たなかったような…。
残酷描写が取り上げられがちですが、そこはそういうものとさっさかと見ていくことにした(笑)。
「オフシーズン」は、出版するにあたって書き直した部分を当初のものに直してあるらしい。
こっちの方が断然いいと思う。
得体の知れないものに出くわした、表現しようのない恐怖が感じられるから。
「襲撃者の夜」は、前作での生き残りがパワーアップしているという…。
私はこっちはだめだった。
人気のない通りで人を捕まえる前作はまだしも、民家にまで出向いてくる食人族というのはちょっと違う気がする。
得体の知れなさが恐怖心をあおっていたのに、あちらのグループ側に語られてしまうとかたちが浮かんできてしまうじゃないですか。
そして普通の人間側の設定もちょっと似通ってるし。
似通っているとはいえ、主人公と思われた(思われたってことは…そういうことだ)自己を確立しているかに見える人物の影的な存在が大きくなっていくところは好きだ(「オフシーズン」だけならもっとよさが際立ったのかも)。
そして主人公と思われた人物の嫌な点もあるところがまた好きだ。
ある意味、正直に、優しい目で人間を見ているといえるのかもしれないなあと思う。
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