イギリスの女王陛下が80歳を迎えようというそのお年で読書の楽しみに目覚めてしまった!というお話。
本を読みたい気持ちにとらわれて公務を面倒臭く思ったり、本を読むことで感情が育っていく感じもかわいらしい。
この年になっての陛下の変化を「高齢者特有の変化」と受け止めてしまうお付きのものたちも含めてかわいらしい。
しかし、この女王陛下の変化を見越してか、皿洗いから読書担当人になったノーマンを陛下から引き離すサー・ケヴィンだけはかわいくない(笑)。
陛下とノーマンの引き離され方といったら、身分違いの恋を引き裂かれる悲恋物のようで涙なしには読めなかった(ウソ)。
この時の陛下の諦めというか、全貌ではないけれども何が起きたのかを察した感じが、自分ではどうにもならない女王という立場をしっかと受け止める凛々しささえ感じさせる。大袈裟?
心の成長に年齢は関係ないのだと希望を持てる、楽しい読書でありました。
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