「ねにもつタイプ」のところでタイトルに魅かれたとちょっと触れた短編集。
いやー、本当にたちが悪い。
子どもにも読めるように書かれた本らしいが、結末はどれも円くおさまってはいない。
象が人間の学校に入る、少年の聞き役のテディベア、行動を起す小鬼…
どれもが童話風の設定なのに結末は実に現実的。
設定がほんわりしている分つきつけられるものにたちの悪さを感じる。
かといって教訓めいた感じはしない。
どちらかというと読んでいるこっちも「イヒヒ」となる。
私が一番たち悪いか。
「ライバル兄弟」という話など、最後の最後、心配するのはそこかい!とツッコミ。
でも一拍おくと「ま、そうだな」という気がしてくる。
全編そんな感じ。
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