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本の感想
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たまさか人形堂物語
「たまさか人形堂物語」
 [単行本]
 著者:津原 泰水
 出版:文藝春秋
 発売日:2009-01
 価格:¥ 1,500
 by ええもん屋.com

祖父の人形店を継ぐことになった澪。
押しかけアルバイト冨永君、謎大き職人師村さんの三人で店はなんとか存続中。
そこに謎めいた事件がやってきて…という連作短編集。
津原さんといえば幻想的な小説の方が有名なのかもしれないが私はルピナス探偵団を思わせるこういった話の方が好き。
「毀す理由」も好きだけど「村上迷想」の一方向からではない心の複雑さ、妖しさ、もなんともいえない。
最終話は「ルピナス探偵団の憂愁」の最終話を思い出し、想像つくオセンチな展開とは思いつつも涙してしまった。
解釈はいろいろできるでしょうが、私はたまさか人形堂は安泰だと信じて続編を待ちたい。
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無題
おお!私も先日読んだばかりです♪
「村上迷想」よかったですね~。
「毀す理由」もよかったのですが、ベアの話はつい母親の立場から読んでしまって、いくら頭では納得しても、心情的には納得出来ないな~と思ってしまいました^^;
あみ URL 2009/03/17(Tue)  09:52 編集
Re:無題
おお、それは偶然です!
本は新刊を追いかけず、基本的には図書館派なので同じ頃に同じ本を読んだというのは奇跡に近いです(笑)。
村上迷想、いい感じですよね、片付かない感じが。
ベアの親子の話は、冨永くんの解決でいいのか?というそこはかとない不安感が残るのをよしとするべきなのでしょうか?
他に相談した方がいいような気もしますよね(笑)。
私はルピナス探偵団ファンなので結構楽しめたのですが、知人にすすめたら大不評でした(笑)。
【2009/03/18(Tue)  11:05】
無題
またまたお邪魔します^^

>新刊を追いかけず、基本的には図書館派
私も全く同じです!それでこうやってほぼ同じ時期にって凄い偶然ですよね。
もともとこちらにコメントさせていただくようになったのはキリ番を踏んだのがきっかけですし、縁を感じます(笑)

実は私はこれが初津原作品でして・・・^^;
今度はルピナス探偵団シリーズを読んでみようと思います。
あみ URL 2009/03/18(Wed)  20:44 編集
Re:無題
図書館は気軽でいいですよね、例え「…」でもがっかり感は少ないですから(笑)。
でも大好きな本は読んでからでも買いますよ。
新刊を追いかけないとはいえ、書評を読んで新しいものへと目が移りますけどね。
あみさんはこれが初津原さんだったのですね。
幻想的な雰囲気の方がメインの津原さんなのかもしれませんが私にはこちらの雰囲気の方が合ってます。
モンティ・パイソンのデニス・ムーア→ルピナス→ルピナス探偵団、というかなり変わった経緯で出会ったものですから(笑)。
【2009/03/19(Wed)  09:50】
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