探偵法月綸太郎の登場しない九篇+「二の悲劇」の原型という短編集。
以前にも書いたが法月さんの好きなところは、作品について語るところ。
小説誌やネットを探せば作品に対する著者の言葉に巡りあえるだろうが、一冊の本にまとまっているというのが好きなのですよ。
もちろん、話自体が好きでなくてはありがたみも半減なのは言うまでもないけども。
どれも楽しめたがどれかあげるとするなら最初の「使用中」。
ご本人も会心の作と仰ってるし、コント風のオチも場所は場所だが私は好きだ(笑)。
ラストの「トゥ・オブ・アス」、これが元になって「二の悲劇」になったというが…覚えてない…こういう切なさ漂う話は好きなので記憶にないはずないので読んでいないのかもしれない。
とりあえず、あらすじを調べてみようかな(笑)。
この本には作品タイトルや作風に都筑道夫さんを元にしたものが3つほど。
そのせいでどこかの出版社が都筑さんの作品を全集としてまとめればいいのに…という想いがまたもや浮上。
ちくま文庫であった百閒先生の全集のようなものを出してくれるなら図書館派だけど買い揃えますよ。
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