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本の感想
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カラット探偵事務所の事件簿 1
「カラット探偵事務所の事件簿 1」
 [ハードカバー]
 著者:乾 くるみ
 出版:PHP研究所
 発売日:2008-09-13
 by ええもん屋.com

資産家の三男坊古谷が始めた謎解き専門「カラット探偵事務所」の事件簿を助手の井上が読み物にまとめた形の短編集。
タイトルのカラットって宝石のカラットかと思っていたら「すっきり、さっぱり」を意味する「カラッと」であることにまずショック。
そしてショックはもう一つ最後にやってくる…
草むらの中に入って行った時の「丈の高い雑草が、俺の足首からふくらはぎにかけて~」のところは確かにひっかかりを覚えたけど服装は自由だから(笑)伏線というほどのことでもないのかな。
見落としているところに重要な伏線があったのかもしれない。
File 6の車を降りる時に靴を履き替えるのは最早解答も同じか。
恋愛のベクトルが二つあった、というだけで向きまで言ってないものねえ。
話自体に仕掛けがあるから依頼の解答として満足できない部分もまあいいかな?といった感じ。
何が引っ掛かるかと言えばFile 5の車中で温泉卵ができるのか?ということ。
適温になる可能性はあるとして、水分というか湿度が足りなくてただ腐ってしまうのではないかという気がしてならないのであります。
さて、微妙に関係性を修復して②に続くなんていうことはあるのだろうか?
何かが違ってしまうのでなくていいな、というのが正直な感想。

以下全く余談。
File1で依頼人がゴールデンウィークを控えているのに歯医者の予約を先延ばしにし、もうダメという状態になっても今度は歯医者がやってない、という話に喉元を掻き毟りたくなった。
私は連休を見越して医者に行ったのですよ!それなのに診立て違いで他の科にかかりたいのに…と地獄のような日々を思い出しちゃったじゃないですか!う~、いやなリンクだなあ(笑)。
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