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本の感想
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主人公は妻を中学生3人に殺された男。
加害者達は13歳だったため、残虐な殺人を認めているが刑事責任は問えない。
補導され、更生のための施設や保護観察という処分。
4年後、その加害者の一人が主人公の店の近くで殺される。
数日後にはまた一人殺される。
主人公の男性に疑いの目が向けられるが、この一連の事件の元には大きな哀しみが隠されていた。

少年法と犯罪被害者。重いテーマです。
加害者が14歳未満であると、被害者の家族にはその後の加害者の動向が知らされない。
どんな審理の過程を経て、どんな処分が下されるのか、その場に居合わせることが出来ない。
名前すら知らされない。
今は処分決定後に希望すれば、その過程を閲覧することができるらしい。
精神的に未熟な少年を守ることは否定できない。
でもそれが重罪を犯していたら、どうだろう。
途端に法律で囲まれて、被害者側はその外に置き去りにされる。
少年の未来を守ることを立てると、結果として被害者家族の心を踏みにじることになる。
年齢に関係なく、重罪にはそれに合った刑を与えるべきだとは思わない。
更生って何をして更生したとするのだろう。
「懲役○年」なんて数字に表れない分判断は難しい。
何年償えばいいってものではないけれど。
そういったことを考えさせられる本。
重いテーマを扱っているだけでなく、話の展開も良いのです。
「どうやってこの人はそのこと知ったのだろう?」なんて思うと、後で必ず解るのです。
説明口調ではなく。
意外と思える展開に吸い込まれます。
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