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本の感想
退出ゲーム
「退出ゲーム」
 [単行本]
 著者:初野 晴
 出版:角川グループパブリッシング
 発売日:2008-10-30
 価格:¥ 1,575
 by ええもん屋.com

お初の初野さん、って(笑)。
チカが高校一年生の時の思い出を語るというふうに進む連作短編集。
吹奏楽部のチカは顧問の草壁先生(男性)に恋してる。
そしてライバルは幼なじみにして高校で再会した、ハルタ(男の子)。
微妙なライバル心と協定関係が、強い友情のうえに成り立っているのがお見事。
という具合に青春ミステリとしかいいようがない設定。
しかし、一話めの「結晶泥棒」くらいでしょうか、内容的にも青春ミステリと言えるのは。
他は殺人こそ起きないけれど、謎の本質は深くて辛くて切なくて…と。
一番好きな、本のタイトルにもなっている「退出ゲーム」にしても、演劇部VS吹奏楽部がみんなの笑いを取りながら進むけれど、そこに本当にあったのは個人のアイデンティティや他国の政策に基づいたものだもの。
ハルタの情報網が想像できないというのもある。
最後の「エレファント・ブレス」にしてもそう。
これはハルタどころか、マレン、萩本兄弟もでしょ?
今時の高校生は、ちゃらちゃらしているようでいて世界的にも歴史的にもアンテナ張り巡らされているということでしょうか。
そういう面も含めて、1話ずつ増えていく神秘的なパーティーの面々が楽しみだったりする。
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無題
こんばんは。ご無沙汰しています。
一見軽そうに見えて、でも後の方の短編になるにつれどんどん重くなっていく。そんな短編集でした。
薀蓄のような情報も使われていて、やはりその情報源も気になります。ただ、そういった情報の使い方、見せ方も巧みだったように思いました。
『初恋ソムリエ』もおもしろいですよ。

TB送らせていただきました。よろしくお願い致します。
shiba_moto URL 2010/01/18(Mon)  23:29 編集
Re:shiba_motoさん
こちらこそ、たいへん御無沙汰しております。
>一見軽そうに見えて、でも後の方の短編になるにつれどんどん重くなっていく
ここが肝でもあるのでしょうが、そうなるとハルタの情報源というか思考回路が空恐ろしくもなったりします(笑)。
「初恋ソムリエ」、続きになっているのですね。
またパーティーが増えていくのか、そのへんも楽しみにしたいと思います。
【2010/01/21(Mon)  11:57】
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[review]初野晴『退出ゲーム』
 高校から吹奏楽部に入りフルートを始めたチカ。憧れの顧問草壁目当ての入部ではあったものの、廃部の危機とあれば部員集めをしなければならない。草壁との接点なのだから。だが、チカの目の前には難問が立ちはだかる。チカは幼なじみで変わり者のハルタとともに奔走するの
URL 2010/01/18(Mon)23:29:45
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