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本の感想
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初恋ソムリエ
「初恋ソムリエ」
 [単行本]
 著者:初野 晴
 出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
 発売日:2009-10-02
 価格:¥ 1,680
 by ええもん屋.com

「退出ゲーム」の続編集。

青春ミステリとしかいいようのない設定なのに、出てくる事件が深く切ないのは相変わらず。
今回も、盗撮、過った道からの更生、不登校、左翼運動(おそらく)、と高校生だけで手に負えるものではない話ばかり。
チカをはじめ、仲間たちの人を大切に想う心が本当の辛さ、切なさを覆ってくれているのだと思う。
だから、高校生とは思えない知識や行動力も嫌味には感じられないのだろうな。
私はこのシリーズ好きなので、普門館まで見届けさせて欲しい。
どこまでパーティーは増えるのか、草壁先生の過去、チカとハルタの恋の協定は守られるのか、まだまだたくさん知りたいじゃないですか。
そして彼らが出会うさまざまな心の傷を受け止めて、知らないうちに大人になっていく姿も見たいじゃないですか。
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