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本の感想
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スコッチに涙を託して (角川文庫)
デニス レヘイン
角川書店
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私立探偵パトリック&アンジーのシリーズ第一弾。
「書類を盗んで失踪した掃除婦ジェンナを探して欲しい」と上院議員からの依頼。
簡単な仕事に思われるのに結構な報酬、書類の性質に訳があった。
ジェンナはその追及のため書類を渡そうとするが、直前にパトリックの目の前で射殺される。
議員もギャングも欲しがる書類とは何なのか、パトリックとアンジーは真相を探る。

読もうと思って購入した五冊というのはこのシリーズのこと。
映画化された四作目「Gone,Baby,Gone」のDVD発売をきっかけにまた最初から読んでみたくなった。
人種問題、児童虐待を同時に手繰り寄せるという緊迫した内容で
「おまえの中にある憎しみや怒りのすべては-いや、そのいくらかでも、親父が死んだとわかった時、消えたのか?」…パトリックの傷の深さに声も出ない。
だからと言って、パトリック&アンジーが正義のために手を下したことは法に背いている。
でもそれを間違っているとは思えないのをどうしたらいいだろう。
白人議員は殺せない、黒人ギャングは抗争で死んだと思われる、それを利用したとも言えるが、二人はこれをずっと背負っていくわけだから…。
パトリックはアンジーのことが好き、でもアンジーには暴力亭主がいる。
それは終盤で決着を迎えるが二人の関係への影響は…?といった期待も持たせる。

図書館で本を借りてしまうとどうしても自分本は後回しになってしまう。だったら図書館に行かなければいいと思われるでしょうが、図書館本はできるだけ早く読まないとくだびれてきてしまうから(笑)。
気取ってるわけではなく、手に湿疹ができやすいものでしてね。

ゴーン・ベイビー・ゴーン
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無題
こういうジャンルとしてはオーソドックスというか、正攻法な感じがしました。
著者の名前はレヘインかルヘインかで統一して欲しいですね。
URL 2008/11/15(Sat)  00:18 編集
Re:無題
>オーソドックスというか、正攻法
何もひねってない直球ストーリーですがその分心情がひしひしくるところが好みです。
鯨さんはシリーズ全部読まれました?
私はこれを機会に再読から制覇へなだれこむつもりです。
>レヘインかルヘインか
このシリーズはレヘインでその後出ているノンシリーズはルヘインですよね。
もうレヘインに戻らないといいのですけど(笑)。
【2008/11/15(Sat)  16:18】
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