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本の感想
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6時間後に君は死ぬ
6時間後に君は死ぬ
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高野 和明
講談社
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「LOST」という海外ドラマを喜んで見ているんだけど。
…デズさん?(笑)

他人の非日常的なヴィジョンが見えてしまう山葉圭史。
ある日街角で見かけた女性が6時間後に刺されるのを「目撃」してしまう。
怪しまれながら彼女にそれを伝え、なんとか回避する手段を二人でさぐっていく…これが表題作。
結果を言ってしまえば、彼女の命は救われる。
でもそれは運命−ヴィジョンを変えられたからではなく、防刃ベストで刺されるのを防いだだけ。
刺されることにはなんら変わりがない、つまり未来は変えられない、と圭史は言う。
後に続く話では世間的には成功と呼べない運命が変えられなかったとしてもそれが不幸なことだとは限らない、という希望を感じさせる。
エピローグ前の話では、他人のヴィジョンしか見えなかった圭史が自分の死のヴィジョンを見てしまう。
それを1話めで命を救った美緒と食い止めよう、と奔走するタイムリミットサスペンス。
ここで圭史は変えられないはずの運命を変えてしまう。
自分を含め、大勢の人の命を救う。
でもね、変えてしまったことでどこかに歪はでないかね、とちょっと気掛かり(笑)。
小さなことに思えることが少しずつ影響しあって何かを起こしていることだってあるんだから、とバタフライ効果のこと言ってるしね。
このことで何がどこまで変わったのか見てみたい気もする。
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無題
TB、コメントありがとうございました。
運命を変えるきっかけを作ったのは、子どもたちだったのでしょう。
運命を変えたことで、不幸な人は出てこないのか。
この先どうなるのかは、気になりますね。
URL 2007/09/15(Sat)  18:55 編集
無題
花さん、こんにちは。
おいでいただき、ありがとうございます。
運命を変える、と書きましたが果たして本当に変わったのかな?という疑問も時間が経つにつれわいてきました。
ここが助かったことで他が不幸に…なんて考えたくないせいなのかもしれないですね。
yasishi 2007/09/16(Sun)  10:57 編集
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