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本の感想
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いや〜、読み出すまでに日にちがかかったね。
すぐ邪魔が入るんだもの。
しかし、読み出したらあっという間。
原題「NINE」の意味がなかなかわからなかったけれど、途中からなんとなく、ね。

FBIの凶悪指名手配犯が逆さ吊りの死体で発見される。
現場には「9」の数字が。
刑事アレックスが捜査にあたるが、次々に死体となって見つかる指名手配犯たち。
犯人は市民から凶悪犯を始末してくれる人たち、と歓迎ムード。
自警団気取りで全員を処刑することが目的なのか?

犯人グループは初めから明かされている。
富豪のエヴァレットが高校時代の仲間を仕切って凶悪犯を処刑している。
しかし、これは表向き。
本当の目的は捜査にあたっているアレックスと、同じ高校にいたこれまた富豪のキット。
エヴァレットの手口はキットの義父の連続殺人を模倣したようだし、10年前にその義父を殺したキットの事件を担当したのがアレックス。
さらにはエヴァレットもかつてアレックスに逮捕されたことがある。
これは自警団の名を借りた私憤で、逮捕されたことをいつまでも恨み忘れず、高校当時から片想いの女性がキットに想いを寄せているから、という犯人心理。
因縁というか偏執的というか。
エヴァレットにあるのは無駄な金だったんだね。
生きた金の使い道を知らんヤツに大金持たせちゃいかん、ということだ。
警察やFBIの手配犯が易々と犯人たちの手に捕まるってのが情けない。
手配犯を捕まえるには金が必要ってことなのかね。

犯人とアレックスの対決までの盛り上がり、一気に読めてしまう。
しかし、その後のまとめかたはかなりあっさりしている。
それまでが緊迫していたからそう感じるのかな。
最後の彼女の登場はちょっと驚いたけれど。

キットがエヴァレットの挑戦として飼い犬を殺されてしまった後、あちこちから出てくる犬のおもちゃ等の記述に涙…。
片付けるでもなくそれが出てきてしまい、どうしようもない気持ち、自分もまだ日が浅いだけに…。
もう一匹出てくる野良犬ラスティ。
想像するだけでカワイイワンコさんだけれど、アレックスのグループには無条件でなつき、敵役のアレックスの兄さんは威嚇するという、あまりにもわかりやすい扱われ方はどうだろう。
っていうか、そこまで兄さんが嫌なヤツってのもどうかな。
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