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本の感想
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逆説探偵―13人の申し分なき重罪人
鳥飼 否宇
双葉社
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12の事件とストーリー全体の謎を解く1篇からなる連作短編集。
五龍神田(ごりゅうかんだ)刑事がそりの合わない上司らと難事件に立ち向かう。
馴染みのホームレスたっちゃんとの会話が気分転換になることもある。
新入りホームレスじっとくの言葉が事件解決のヒントとなるのだが…。
五龍神田はせっかくのヒントをいつも読み間違う。
読み間違ったままそりの合わない上司に報告してしまう。
そこには既に真相をつかんでいる上司がいて一笑に付される。
ひねりが足りないんだよね、ひねりが。
五龍神田の「五龍」は「五流」の間違いなのでは?と思うほどの外しっぷりだ。
その繰り返しでもへこたれないのはある意味大物なのかもしれない。
推理披露で必ず主人公が負けるパターンだと油断しているといきなり正解もあるので注意も必要だ。
途中から怪しげな探偵も加わって、全体を通して隠されていた謎を解く最終章へと導かれる。
狙ったわけでもないのに図らずも最近読んだ「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」と似通った筋立てであったことに驚く。
こちらの最終章は完全に謎解き章なわけでちょっと違いますが。
じっとくの素性はなんとなく想像できてしまったうえに、自分におきた偶然の方に驚いて消化不良気味。
何か申し訳ない感じ(笑)。
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無題
内容と少しずれて申し訳ないのですが、
カクテキさんが最近読んでいらっしゃる本、
この本は双葉社、カッパノベルスを含め光文社、東京創元社、
(悪い意味じゃなくて)やや少数派というか・・・
スミマセン、持って回った言い方をするつもりはなかったんですが、
単刀直入に言うと、地方で手に入らないっす(涙
実家にいるときは普通に本屋にあった出版社、全然置いてないんです。
こないだのホロスコープの本も全然なくて・・・。
「ダンスときどき探偵」と一緒に読みたいですが、う~ん。
やっぱりAmazonの古本とかで買っちゃおうかなぁと思っています。
>自分におきた偶然の方に驚いて消化不良気味
笑えました。なんかそういう状況に身に覚えが・・・
nyatto URL 2008/04/09(Wed)  21:54 編集
Re:無題
別に選んでいるわけではないのですが、そういうことになってましたか。
図書館ヘビーユーザーならではのこだわりのなさということで(笑)。
>自分におきた偶然
短編集で最後に全体を通しての謎が露見、というだけなんですけどね。
でも続けて似た構成の本を選んでしまうという自分の運に疑問がわいてきました。
【2008/04/11(Wed)  23:01】
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