「メモリークエスト」が面白かった高野さんの、自身の探検でのへんてこりんエピソードを集めた本。
なのでひとつの地域のことではなく、日本で、アフリカで、南米で、中国で…と世界各地でよくもこんなにおかしなことに出会えるな、と感心さえします。
「世界のシワ」とは、先進国をアイロンがけしたところと考えると、高野さんの好きな辺境はまだアイロンがかかっていないと例えられる、というところからだそうです。
31のエピソードはページが進むごとに「軽→重」となっていくので少し「?」と思ったら読む環境を考えた方がいいかもしれない。
面白さも増すけれど他のものも当然ついてくるからこその「重」ですから。
私が身震いしたのは中国・貴州省の「世紀末バスのすさまじき自由」。思い出しただけでもうわぁーっ!だ。
でもこれ、中盤を少し過ぎたあたりだったので重さの具合は当てにならないということですね(笑)。
PR
この記事にコメントする