時代遅れなスポーツ指導に、実際の例を挙げながら何がいけなかったのか、どうするべきなのかを訴え、安全なアマチュアスポーツ(主に部活動)の理想を述べている本。
ご本人が大学で学んだり、実際にプロスポーツチームのアスレティックトレーナーとしての経験を元にされているのはわかりますが、今基盤もなしに「ここがいけない」と言われても…と思わないでもない。私に子どもがいないからでしょうか?
昨今、部屋の中にいても危険はあるといわれていることから、さすがに熱中症に対しては気を配る人は多いと思われるが、脳震盪に対しては直後に「大丈夫です」と言わればそれを信じることの方が多いかもしれない。
ここらへんのところも含め、スポーツ指導者全て(指導者でなくても)が心に留めておかなければ、というメッセージの大切さは感じたが、指導者に心がけだけ備わっても、施設の整備はそうすぐにはどうにもならないよなあ…とも。
部活動のありかたから考え直さないと実現困難なのでは。
また、著者は「~に驚いた」と日本の設備や認識の遅れに驚かれておりますが、自身が部活動において経験したことはないのだろうか?という疑問も。
知らないから驚いたのではなく、未だにそんな考えであることに驚かれたということなのだろうか。
この本を読みたいと思ったのは、表紙見返しに書かれている、スポーツ界においての都市伝説的なことの科学的説明に興味があったから。
でも期待したよりもその部分は少ないし、最近ではよく言われていることでもあるので物足りなかったかな。
PR
この記事にコメントする