「絶望ノート」に自分の受けているイジメを記し、神と奉る石に報復をお願いする少年照音。それを盗み見た母親は、父親は…という本。
照音が「国語だけは得意」というところがポイントになっているのだろうけれど、盗み見たのが親だったから、罪悪感で動いてしまったのだろうけれど…そういうものかな。
働かない(働けない)ことよりも先にそっちに行動起こすというのは「最低トヨヒコ」という照音の印象と相違ないな、と頷けるけど。
ここまで大人を操作したのに、本当のイジメに対して選んだのが最終行だとするとちぐはぐな感じ。
神なんて信じていない、盗み読ませて行動を起こさせるのが目的と最終的に言ってはいるものの、ノートに記述がないことに向かう術にどうすべきかわからないほどに病んでいるとでもいうのだろうか。
余談。
照音が感じているトヨヒコと瑤子への中学生ならではの不満に少し同情。
親の希望で剣道部に入れられたけど、胴着の購入を拒否され試合に出れず、部活に居辛くなった中学生時代を思い出してしまった(笑)。
トヨヒコが無職で家計の苦しかった大刀川家とは違ってただ買ってもらえなかったんだよ、「試合に出るための剣道ではない」って。親、剣道なんてやったことないくせに(怒)。
中学生にはキツイよねえ。それとも誰かさんみたいに、「自称二段」にでもなれってことだったのか?(笑)。
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