引きこもり青年が一念発起して旅立ったインドでのおよそ一ヶ月にわたる珍道中。
旅行記というのはその土地で何を見て感じたとかそういうものなのだろうが、これは著者とインドの人々との闘いの記録と言う方がふさわしい気がする。
この闘いも裕福な旅行者を騙そうとしているというよりも「もらえる人からはもらう」という強い意志が感じられる。
なので著者も精一杯闘えたのではないだろうか。
ここに書いてあることが本当ならインドの人たちもこんなに怒る日本人旅行者なんて初めて見ただろうな。
とにかくエネルギーには溢れた本。
文体は楽しいんだけれど、私には少しばかりおまけがうるさい(笑)。
強調文字はwebで発表されたものならではといった感じ。
ノラ犬、ノラ牛がとってもキュートなので写真はどれもよかった。
というわけでインド旅行の参考にしようという方には全くおすすめできないが、鬱憤がたまっている人には著者の対決エネルギーを何かの糧にできるかもしれない、という不思議な本。
旅行記なのに。
PR
この記事にコメントする
Re:sonatimeさん
このパワーはどこからくるのか不思議でした。
引きこもっている間にためこむのでしょうか。
三冊読んだ結果、この「インド~」が一番好きかも。
現地の人との闘いがすさまじすぎます。
引きこもっている間にためこむのでしょうか。
三冊読んだ結果、この「インド~」が一番好きかも。
現地の人との闘いがすさまじすぎます。