本を読むのが遅い上に年末の何やかや、体調を崩すなど様々なことが重なった。
おかげでこの本を読み終えるのに10日以上かかっている。
こんなに日数をかけてしまうとストーリーをちゃんとつかめたか心配だ。
なぜなら、良かったのだが今ひとつピンとこない。
いろんなところで大絶賛の記事を見るが、私はそこまでいかない。
この作品で2度目のアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞を受賞したというのも手伝って期待しすぎたのだろうか。
子供のころから知っていた少女の首切り惨殺死体。
その事件をめぐる家族の物語。そして1960年代のアメリカの物語。
家族の描かれかたが魅力的。
主人公の家族の互いを大切に思う気持ちがやりきれない中にも伝わってくる。
対比させて死体となった少女の家族が描かれているからなおさら。
ミステリではなく小説だなという印象が強い。
好きな作家の作品で絶賛されているのに、それに同調できないのは寂しいものがある。
やはり原因は読むのに費やした日数だろう。体調もか。
余談ですが「サイレント・ジョー」で、主人公が自宅で夕飯の支度をするのにテレビ・ディナーを3つ温めるシーンがある。
「客が2人来るのか」と思っていた。確かに客は来た。1人。
でもそれは予定外の客だった。
「今から夕飯だけど、食べませんか」と誘ったが、客は辞退した。
テレビ・ディナー3つが1食分というのが当時、とても印象に残った。
今でも忘れられない。
確かに主人公は体が大きい設定だったけれど。
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